「翔ぶが如く」と西郷隆盛 目でみる日本史 文藝春秋・編
今日9/24日は、西郷隆盛の命日。
西郷どんの遠行で西郷隆盛ゆかりの地巡る(鹿児島県)
日テレNEWS24-2017/09/23
というわけでもないが、昔(発売日:1989年11月)本を読んでいる。
P61 司馬遼太郎 特別エッセイⅠ
その挙兵原理を薩摩文化の側面から検証する「南方古俗と西郷の乱」
が面白い。
オセンシとはお上とは無縁に一郷の者たちがおのずから推賞する薩摩特有の存在で、その命令は絶対に近い・・略・・
多くのオセンシの頂点に立つ大オセンシが西郷だった。
P69「南方的な郷中制度」
私見だが、南方習俗の若衆組の組織がなまのままで薩摩藩のなかに組み入れられたのが郷中制度ではないかと思える。
この若衆組の話は、ほかの本でもいくつか読める。『葉の花の沖』 『街道をゆく」や対談本。
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あとは、「私学党の政権」まで、司馬遼太郎独特の決めつけ、も苦にならないほどの鮮やかな論の展開だ。
若衆組(若衆宿)が南方習俗という点がここではあまり強調されないが、より南の奄美の島々では、どうだったのだろう。
もう少し熟読して記憶をたどれば、納得がいくのだろうか。
西郷を理解するにも、ポイントになるだろう。
あと 比較人物論 山県有朋と「西郷従道」
両者の比較は、言われてみればなるほどだが、意外に西郷従道の人間性について知らないことが多いことに気がついた。
鼎談書評も面白く読んだ。これについては時間のあるときに追記でれば、しよう。
最近の本と比べると、やはり活字が小さく感じるが写真は豊富で読みやすく想像力も大いに刺激される。
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wiki司馬遼太郎の長編歴史小説『翔ぶが如く』は、1972年(昭和47年)1月から1976年(昭和51年)9月にかけて『毎日新聞』朝刊に連載された。
1990年(平成2年)のNHK大河ドラマ『翔ぶが如く』の原作となった(前半部は幕末期で、『竜馬がゆく』他の司馬作品が原作となっている)。ドラマ化に併せ『「翔ぶが如く」と西郷隆盛 目でみる日本史』(ビジュアル版文春文庫、1989年11月)が出版された。wiki
10/11日追記
明治維新は外圧(黒船4杯(心配)のみを意識した稀有な”革命
志士の中で最後まで定見を一貫した者はいない。やってみて悪けりゃまた考えるというふうだった。脱藩者のほとんどは崩れ、藩に残り藩を改革し藩を動かした者達で維新はなった。江戸の知的エリートでは力にならない、低教養で野蛮でなければ— 奄美海風荘 (@amami_kaihu_so) 2017年10月4日
革命、維新というか、倒幕ですね。どの国の革命も大概外圧(戦争を伴うものですが、江戸時代にすでに、参勤交代などで中央集権国家の実態があり、維新はそれを西洋的に衣替えしたとの見方もあります。廃藩置県が割とすんなりいったのもそういう面もあるわけです。現在の「国難」とは大いに違うと思いま
— 奄美海風荘 (@amami_kaihu_so) 2017年10月4日