★全南島論 吉本隆明著2016年
— 奄美海風荘 (@amami_kaihu_so) 2016年12月3日
体内言語からみた南島P20
言語は普通の言葉の他に
☆(ATLウィルス担体)言語
☆(GM)遺伝子言語
☆普通の言葉の方言の空間的分布
ここから例えば、天皇制の基盤と、南島と北方のもつ日本国家成立以前の基層を論じる。ウームやはり難解、晦渋だ。が pic.twitter.com/Edsw2Mxh1i
『全南島論 』吉本隆明著 2016年 作品社
P470 1976年対談 大山麟五郎⇔吉本隆明
「民話・時間・南島」が面白い。
吉本はほとんど聞き役で奄美の郷土史家大山麟五郎が大いに語る。
もうすぐ読了だが、植物の話がいくつか出てくるので、ここにメモ代わりに、
随時書きついでいきたい。
↓クワズイモの群生 奄美大島北部 龍郷町(たつごうちょう)にて2016年12月12日撮影
クワズイモの奄美方言=バジ
クワズイモのアニマが、死霊よけのアニマという霊力をもつ。
ハイビスカス=外来種 奄美方言ではグスク花
名瀬の役人や学校の先生が大和口で仏桑花と言う
復帰のころからヒビスカス、ハイビスカスとなり
ハイビスカスには、ニライカナイという言葉に感じるのと同じような気恥ずかしさがある。
ニライ=奈良 カナイ=河内国?
テルコ・ナルコは弥生時代にさかのぼる古い言葉
テルコは常世のことで「太陽の照る国
ナルコは八潮の彼方の、とどろく海の彼方の国
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解説では「色の重層」「縦断する「白」」へと連なる箇所は、本書の一つの白眉
とあって、そこではレヴィ=ストロースの『野生の思考』が論じられるが、
現在、NHK「100分で名著」で、ちょうど『野生の思考』が取り上げられていて、
「第2回 野生の知財と「ブリコラージュ」」
19日放送の「第3回 神話の論理へ」などは、わかりやすく本書の理解にもいくらか参考になる。
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目次:
まえがき
I
南島論序説
『琉球弧の喚起力と南島論』覚書
南島論I・II
II
島はみんな幻
母制論
起源論
異族の論理
国家と宗教のあいだ
宗教としての天皇制
南島論――家族・親族・国家の論理
「世界-民族-国家」空間と沖縄
南島の継承祭儀について――〈沖縄〉と〈日本〉の根底を結ぶもの
家族・親族・共同体・国家――日本~南島~アジア視点からの考察
『記』『紀』歌謡と『おもろ』歌謡――何が原形か
色の重層
縦断する「白」
共同幻想の時間と空間――柳田国男の周辺
共同体の起源についての註
おもろさうしとユーカラ
イザイホーの象徴について
島尾敏雄『琉球弧の視点から』
島尾敏雄――遠近法
聖と俗
III
鬼伝承〔島尾敏雄〕
民話・時間・南島〔大山麟五郎〕
歌謡の発生をめぐって〔藤井貞和〕
母型論と大洋論〔山本哲士・高橋順一〕
南島歌謡研究の方法と可能性〔玉城政美〕
あとがき
初出掲載
解説 〔安藤礼二〕
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「吉本隆明『全南島論』を読む」三上治
2016/10/31 に公開
Reading Yoshimoto Takaaki's all theory of South Island