カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

水面(みなも) 幻想

2005年11月01日 | △ 旅 あれこれ ドライブ

山峡の日陰を抜けた時だった。
まだ、山影になっている川面に、ゆらゆら。もこもこ、白く揺れる帯が視界に飛び込んできた。
舟の中に感嘆の声があがる。
白い帯は同じ幅で岸に沿って立ち上がる。ある程度立ち上がったら、そこから上には伸びていかない。
長く白い帯が幻想的である。



冷えた水面が太陽に温められて水蒸気となって蒸発する現象だと思うが、実に神秘的である。
幻想の世界が、この白い帯の中にあるような気がする。
これ以上上に上がらずにまるで、刷毛で一掃きしたように、正確に納まっているのが不思議であり、面白い。
また、舟の傍にはそんな現象がなく、岸辺に近い場所だけに限られていたのも、この辺りの気象状況を知らないだけに、幻想的に思えた。

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする