(写真撮影は禁じられていたので、チケット購入の時に送られてきた案内のパンフレットをスキャンして、一部を使用した、神奈川馬匠さんの演奏の画像である)
和太鼓についての知識は何もない私が、初めて出会った長谷の夜の演奏に魅了され、その年のクリスマスコンサートに、奈良の秋篠音楽堂を訪れ、大きな感激を受けた。
この度のコンサートは、神奈川馬匠さんのソロの演奏と、木村俊介さんの横笛と太棹三味線、締組という神奈川馬匠締太鼓教室から選抜された、高校生大学生の若い6名も加わっての、多彩な趣向が組み込まれた「和の音」の世界に奔流されるような時間を過ごせた。
和太鼓というリズムだけの中に、詩があり、旋律が流れ、幻のような情景が、打ち出される。
静から動へ、そして激へ、音は空間を揺るがし地を這って聴きいるものの足元から体に心にと響いてくる。
「リズムで何が出来るか」をテーマに更なる前進を語る神奈川馬匠の和太鼓の世界に、三度与えられた大きな感動を、次への期待としたい。
また、和太鼓教室で若者育ての活動を通して、日本古来の伝統楽器の素晴らしさを伝えていかれることと、温かい気分に満たされて、アンコール演奏の後、幕の下りた会場を後にした。