カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

衣かけの柳

2005年11月07日 | ☆ ふるさと・大和
『奥山に紅葉踏み分けなく鹿の声きく時ぞ秋は悲しき』・猿丸太夫の、百人一首を連想する。この女鹿には、春日の奥山からの女鹿を慕う男鹿のなく声が聞こえているのだろうか。

快晴に恵まれた土曜日、友人とランチタイムとおしゃべりタイムを、奈良でする約束をしていたので、出掛けた。
約束より1時間早く行き奈良公園を散策した。
夏の燈花会以来の公園である。
紅葉情報は「色づき始め」となっていたので、期待はしていなかった。
群れている鹿から離れている1頭を見ながら、やはり奈良公園には、鹿が似合いだなぁと思う。


興福寺境内から五十二段を降りる。通称五十二段と呼ばれている石段だがこの日ゆっくり数えながら降りると確かに五十二段を確認した。学生時代、「トントントン」と数えることもなく昇り降りした石段をしっかり踏みしめるのは、歳のせいだと、いささか感傷的になる。
スローになると見るものもスローな感覚で入ってくるし、気が付かなかったものも見えてくる。
この日は、猿沢池の畔にある、「衣掛けの柳」が目に入った。
説明を読んで、「こんな伝説があったんだ」と興味深く眺めた。

      悲恋の衣掛け柳の伝説は、柳の写真の下に入れてみた。


コメント (14)
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