彦根城から離れて、夢京橋キャッスルロードを散策する。
両側に立ち並ぶ家並みは、江戸時代の建物を再現している。
みやげ物屋、レストラン、小物屋など、様々な商店が観光客を江戸時代に迎えるような造りになっていて、足を踏み入れたい場所ばかりである。
中でも、気に入った香りの店に立ち寄って、香りの蝋燭や、水に浮かべる蝋燭、花模様を描いた蝋燭など見て回る。
この通りには電柱が地上にないので、一層、昔の町の雰囲気があり、映画のシーンのようにも思えてくる。
途中塀の中にスーッと立っていらっしゃる観音様があり、思わず手を合わせたいようになる。浄土宗のお寺だった。
もう一つ目を惹いたのは、歩道の敷石の中に、いろは歌留多の彦根版が、埋め込まれていることだった。
途中で気が付いたが、「い」から、皆カメラに収めて置けばよかったと思った。
駅前に戻ったら、彦根三十五万石初代藩主井伊直政公の厳しい銅像が、待ってくれていたように、また、見送ってくれるように紅葉を背にして馬上に在った。
たった一日だったが、沢山の思い出をお土産に出来たいい日だった。
再びの再会を楽しみに、彦根駅で東と西に別れた。