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菊人形展の会場の、9場面のあちこちに、『菊師』の印半纏を着た人が目にかかる。
この人達によって、着飾る菊の瑞々しさか保たれているといえる。
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女性の菊師も今、差し替えの最中である。
着物の襟元であろうか。
この菊師の手元の下に見える白菊は、葉を落として、ミズゴケで根巻きをして束ねてある。
それを、胴体に中に差し込んでいく。
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葉落としをして束にした菊が、着物の柄別に用意されている。
今、菊師のことだけを書いているが、ここに菊がもち込まれるまでに、菊作り農家の大変な作業のあることが見えてくるようだ。
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若い菊師の活躍も嬉しい。
この前NHKテレビで見た時、この仕事をやり続けたいと話していた。
枚方の菊人形は、終わってしまうが、菊の季節になると、素晴らしい技術を持っているこの菊師たちは、どこかで、多くの人に喜ばれる菊人形を作り続けていくことだろう。
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「菊付けは、常に真剣勝負です」
菊の新鮮さを保つのは、いくらミズゴケで巻いていても。1週間から10日が限度であるという。
開幕から、12月初旬までの日は、毎日を生き生きした人形に保つために、菊付けに取り組むその気持ちをこの言葉がよく表している。
実演は、見せるためのものでなく、新鮮さを保つための日々の大切な仕事なのだと今更のように感激した。