わが町を東西に走る計画の京奈和自動車道の側道を、今度は東に向かってウォーキングする。
昨日は西の端の通行止めまで歩いてきた。
東はどの辺りまで出来ているのか、ウォーキングすることによって、確かめたかった。
暫く歩くと、県立高校のグランドが左手に見えてきた。
このアングルからの学校ははじめて見る風景である。
日頃、正面の校門から出入りしているので、側道を通ってこそ目に出来た。
東への道は、峠にかかるためアップダウンが多い。
暫く歩くと、池を跨ぐ為、側道は本線から逸れるような形になる。
これは、完成してもそのままかどうか分からないが、荒坂峠の旧道を歩くことになってしまった。
ここは、山麓線が完成するまでは、常時車で走っていた。
車でしか通らないという峠道である。
ここで、私にとっては大発見の歌碑との出会いがあった。
現在の住まいは、町村合併前は、宇智村であった。宇智の大野が、旧宇智村を指すのかどうか分からないが、ここに歌碑があり、しかもその書は、武者小路実篤であることを知ったのは、この日のウォーキングの大きな収穫であった。
この万葉集の歌は知っていたが、歌碑の存在を実際に見ることができた。
『たまきはる 宇智の大野に馬並(うまな)めて 朝踏ますらむ その草深野 巻1-4
舒明天皇が宇智野に遊猟(みかり)し給ふ時、中皇命(なかつすめらみこと)が詠われた歌。』
あちこちで、スケッチ代わりの写真を撮りながら、側道の最終地点にたどり着いた。
ここから先は歩行者も通行止めである。
隣接する御所市に近いように思いながら、山麓線に出て帰ろうと思ったが、それも途中で工事中。
ここまで、工事が進んでいることを確かめたように納得してもと来た道を引き返した。
いつものウォーキングより長い距離を歩いたが疲れはなかった。