カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

大澤寺

2006年02月21日 | ☆ ふるさと・大和
「おづきようかに、せんのんどうに いこか」
実はこれは、「卯月八日に、瀬之堂に行こう」であった。
子供の頃の言葉に耳から入って意味も分からず使いながら、お互い通じていたものがある。
瀬之堂は大澤寺の通称だ。即ち五月八日にはこの寺で「花会式」が行われ、近在近郷から多くの人がお参りした。
現在は祝日の五月五日になっているが、私の子供の頃は八日だった。
かなり遠い道のりを、学校が終わってから、友達同士や、高学年(その頃縦の繋がりが大きかった)の人に連れられて走るように瀬之堂のある山に向かった。
お寺はお祭りのように賑わっていた。
御供撒き(お供えしてあったお餅を撒く)を拾うのが何より楽しかった。


      GIFアニメ・マウスオンの後5画像

それ以来、勤めを持ってから遠足に子供たちと何度か行く機会があったけれど、もう10年以上も訪れていなかったのでずいぶん久しぶりの大澤寺である。
車で来たが、子供の頃よくまあ、こんな遠いところまで歩いたものだと、その頃の子供たちの健脚ぶりに今更感心している。
青葉の頃に来るのが常だったので、早春の瀬之堂は初めてだ。
桜の頃、紅葉の頃はさぞ綺麗だろうと古木の花芽を見ながら思う。
静かな佇まいのひっそりとした境内には、思い出が沢山あり、訪れてよかったと思った。

大澤寺・五條市観光協会

大澤寺にまつわる昔話
コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする