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金剛山にある行者堂の傍に、大きな3本の杉がある。
これは、中学生の頃登った経験なので、記憶が鮮明ではないが、この杉のことを私たちの間では、「三本杉」と呼んでいた。
その「三本杉」のことを「行者杉」と正式に名づけられていることをここに来て今知った。
上の「行者杉峠道」の標識から少し行くと、道が二つに分かれている。
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その分かれ道の所で、道しるべをペンチで括り付けている人がいた。
山の管理人さんかと思って声をかけた。
作業を終えたその人は、村の人でもなく、管理人さんでもないと話してくれた。
山が好きで、ここから、金剛登山をすることもあるという。
麓の町のまだ吉野川を越した町の人との事である。
こうして歩いていると標識が倒れていたり、取れていることがあるので、今も直していたのだそうだ。
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「行者杉峠80分」と表示された、この標識がきっと傍に落ちたままになっていたのだろう。
このように立ててもらうとその道しるべに従って山に入れる。
暫く話したが、本当に山を愛し、故郷を思う人なのだと感じる言葉が、話の端々から窺えた。
まだ定年にはなっていないと思われるが、こうして、土日を利用し、山を歩き、登山者の安全に関わることを自然体でされていることに頭の下がる思いをした。