
西吉野の賀名生の里に桜が咲いた。
ソメイヨシノはこの町ではまだ三部咲きの状態であるが、一足先の枝垂れ桜を賀名生の里で見ることが出来た。
昨秋、ここを訪ねた時南朝の皇居跡の堀家の前に大きな枝垂れ桜があった。花の咲く頃にきっと行こうと思っていた。
南朝三帝の行宮
賀名生の里にはまだ梅が咲き残って、背景となる山は朧な色彩を見せていた。
萱葺き屋根の、冠木門に枝垂れる桜は、花簪のようで趣がある。
三脚にカメラをつけた人が二人じっと桜を見つめながら構えている。
お邪魔かなと思って話しかけると、風の動きを待っているのだという。やはりいい写真を撮るためには、そういう細やかな神経が必要なのかと、いろいろ教わることがあった。
