カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

法隆寺・夢殿

2006年04月17日 | ☆ ふるさと・大和
広大な法隆寺の境内の広さは約8万7千平方メートルある。
五重塔や金堂のあるのが西院伽藍で、夢殿のあるのが東院伽藍と、分かれている。


東院伽藍の東大門を出て、長い石畳の突き当たりの四脚門を入ると、八角円堂の美しい姿の夢殿が目前にある。
奈良時代に、聖徳太子の遺徳を偲んで建てられた伽藍の中心がこの夢殿である。
八角円堂の中央の厨子には、聖徳太子等身の秘仏救世観音が安置されている。
秘仏が公開されるのは春・4月11日から五月18日 秋・10月22日から1ヶ月間となっている。


八角円堂の屋根部分が実に美しい曲線を持っている。


八角の角の二層になった鬼瓦に続く瓦屋根の反りはとても綺麗な線である。
瓦の持つ硬質な素質が、柔らかで、しなやかに見えるのが反りの繊細さから来るのだろう好きな部分である。


鬼瓦の顔が異なっている。
どんな意味を持つのだろうか。
八方に睨みを利かせて、聖徳太子をお守りしているのだろう。


夢殿宝珠
青空の中に鈍く光る宝珠は、四方の安泰と幸せを願うものであるといつか聞いたような記憶がある。
仏教的なそういう意味は勿論あるだろう。
見るものに温かさを与えてくれるその美しさにゆっくりと真向かえる、そんな時間が好きである。
コメント (10)
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