五重塔や金堂のあるのが西院伽藍で、夢殿のあるのが東院伽藍と、分かれている。
奈良時代に、聖徳太子の遺徳を偲んで建てられた伽藍の中心がこの夢殿である。
八角円堂の中央の厨子には、聖徳太子等身の秘仏救世観音が安置されている。
秘仏が公開されるのは春・4月11日から五月18日 秋・10月22日から1ヶ月間となっている。
瓦の持つ硬質な素質が、柔らかで、しなやかに見えるのが反りの繊細さから来るのだろう好きな部分である。
どんな意味を持つのだろうか。
八方に睨みを利かせて、聖徳太子をお守りしているのだろう。
青空の中に鈍く光る宝珠は、四方の安泰と幸せを願うものであるといつか聞いたような記憶がある。
仏教的なそういう意味は勿論あるだろう。
見るものに温かさを与えてくれるその美しさにゆっくりと真向かえる、そんな時間が好きである。