「飛鳥資料館へ白虎の壁画を見に行こう」
大学の先輩に誘われて明日香を訪ねた。
白虎の壁画を展示している飛鳥資料館と、烏頭尾 精画伯の描いた「あすかの四神」が展示されている、万葉文化館が、この日の飛鳥探訪の目的だった。
万葉集に出てくる木や花が植えられていてかなり興味深く見ることが出来る。
今の季節に咲く花の中で、最も興味を引いたのは、テイカカズラである。
藤原定家から名づけられたのだろうと、帰ってからネットで検索すると、下のような記述が見つかった。
・謡曲の「定家」に由来する名前。
旅の僧が京都で夕立にあい、雨宿りしたのが 歌人の藤原定家の建てた亭だつた。
そこの女性が、葛の絡んだ式子内親王の墓に案内して 「内親王は定家と深い契りを結んだが、
内親王はすぐ死んでしまったので、
定家の執心が葛となって内親王の墓に
絡みついてしまった」と語った。
その女性は、じつは内親王の霊で、
旅僧が読経し成仏できて喜んだとのこと。(季節の花300種より)
木々や、草、花に名前のプレートがつけられている。
このステージで、5月14日に舞楽・飛鳥に吹く雅の風の演奏が、天理大学雅楽部によってなされたことをこの日知った。
芝生と石の椅子に腰を下ろして、鶯の声を耳にしながら、雅楽の演奏に耳を傾けたい思いがする。
きっと万葉の世界に心を遊ばせることが出来たろうにと・・・。