色とりどりの花に囲まれて、塑像の白さが目立つ。
ピンクと赤の花がメインであるのは、親子の温もりを表現したのだろうか。
最近マスコミに取り上げられる悲しい記事がふと心を掠める。
そんな理屈を抜きにして、実際ここを散策している間中、甘い香りが庭園に満ちて心地よかった。
毎年来たくなるのは、心地よさを求めているからなのだ。
塑像のバラの女神が、五月の太陽に眩い。
「サンサーラ」は古代インド語であるサンスクリット語で、「流転」「流れ」「廻り巡ること」の意である。
廻わりながら積み上げられたデザインの噴水を数えると13段になっている。
真言宗では、不動、釈迦、文殊、普賢、地蔵、弥勒、薬師、観音、勢至、阿弥陀、アシュク、大日、虚空蔵の仏様を十三仏として、生きているものも、亡くなったものも護ってくれる仏様とされている。
朝晩仏壇の前で唱えているので、PCにタイピングすると十三の仏様の名が自然に出てくるのが不思議だ。アシュクは変換できなかったのでそのままにした。