山頂ケーブル駅からブナやミズナラの林の中を下っていく。
積雪の葛城山に来たときには、この下りが氷っていて、登山靴にストックでもかなり怖い思いをした。
しかし今は、爽やかな風の中、小鳥のさえずりが、あちこちから聞こえる。鶯だけは確認できるが、鳴き声に無知なのが悔しい。途中鳥の鳴き声と絵のある表示板があるが、どうも聞き分け難い。
とにかく、頭上は鳥の喉自慢のようで楽しい。。
途中から、案内標識に従って「自然研究路」にコースをとる。
大抵の人は、ツツジ園の方に登っていくので、こちらはめったに人と出会わない。
先程までの、茶色のコンクリート舗装の道と違う。
落ち葉を踏みしめた地道は、足裏に心地よいバウンドとなって伝わってくる。
アップダウンのあるかなりの距離を歩いたが、膝にも強い刺激がなくとても楽である。
このような山路なら時間の許す限り、鳥の声を聴き、小さい山の花を見ながら、いつまでも歩いていたい気分である。
何年か前までは、ケーブルを使わないで、麓からの登山だったが、もうあの沢登りのような場所のあるところを登ってくる自信が無い。
しかし、ケーブル駅からは、このような自然研究路を歩けば、結構山を楽しむことの出来ることを知った。
歳と体力に相応した自然の中を楽しむことをまだ続けたい。
山路に咲いていた花たち |
---|
< |