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肉厚の大きな葉のくびれたところから花の柄を伸ばし、下に向かって伸びていくうちに、蕾が膨らみ体を少し揺すらせながらそろりそろりと、優雅に開花する。
その頃には、下に伸びていた花柄が首をもたげて、「見てね」と言わんばかりに花が顔を上げてくる。
舞台のプリマドンナのイメージだ。
昨年は見られなかったが、今年は一段と大きくなっていた。
ベランダから座敷に運んでくれていたが、動かすのが大変だっただろう。
一夜花の美しさを、共有した人達とD家のお招きに感謝し、月下美人に別れを告げた。
坂本~軽井沢(7・31)