正倉院展に行ってきました。9時に家を出て途中で休憩を取りながら、奈良には10時半頃についたのですが、博物館に近い駐車場は何処も満車で、うろうろしながら、結局昨年駐車した高畑まで行くと、車を置くことができました。ここに置くと飛火野から奈良公園を斜めに歩くので、公園の秋を楽しみながら博物館に着きます。(昨日の記事)
長蛇の列は承知の上でしたので、あまりがっかりすることもなく、並ぶ時間と、入館してからの鑑賞の時間を考えて、ます先に昼食時間には少し早かったのですが、食事をしておくことにしました。これは何年か前、先に入館して出てきたら、目当てのお弁当が売り切れていたことがあったので、その轍を踏まない早弁作戦に出ました。
薬膳弁当で満腹したあと、先ほどよりも列の短くなった最後尾に並んで、それでも約1時間くらいかかって入館できました。
並んで待つ間、博物館の建物の前になると、上のほうにテレビが設置されていて、正倉院についての説明や、宝物についての写真と説明など放映してくれているので、待つ時間もそう長く感じませんでした。 また上の写真にあるように、読売新聞の特別号が配布されていますので、待ち時間を利用して、丁寧に、ゆっくりと事前知識を得ると共にこれから鑑賞する宝物に対する期待がまして、ますます楽しみになってくる時間でもありました。
宝物を鑑賞している間は、大勢の人の中であっても、宝物の美しさ細工の緻密さに感動して、これらの品々が使用されていた時代にタイムスリップしたように、貴族の暮らしを思い描く楽しみも持つことができました。
博物館から出て、裏の庭園の池に映し出されている秋を、暫くの間、1250年前から現在に戻る架け橋の一こまのような思いで眺めていました。
「今年もまた正倉院展に来ることができてよかったね。」と友人と話しながら、招待券を頂いたことに深い感謝の気持ちを持ちながら博物館を後にしました。