カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

南京黄櫨 奈良公園の紅葉

2012年11月06日 | 季節の花木

 

  

えっ これ 南京黄櫨(ナンキンハゼ)。 そうなのです。 今 奈良公園で一番華やかに紅葉しているのは南京黄櫨なのですが・・・この画像には、緑 紫 朱 赤 茶 おまけに白とさまざまな色が、一本の木に見ることができます。南京黄櫨の面白いのはこのような色の集合が見られるところかもしれません。  

   

この日は風の強い日でした。 ざわざわと風に揺すられて葉が動くたびに、秋の歌を歌うように白い実が揺れます。

南京黄櫨の実を包んでいた茶色い殻が割れると、中に詰まっていた白い実が姿を現します。今の状態は紅葉し始めた葉がまだ木にあって、葉も実も同居していますが、落葉してしまって実だけが裸木に残った時、紅葉の華やかな美しさとはまた違った、寂寥の美しい木を見ることができます。

この白い実(種)だけ残った木を想像してみるのも、木を見つめる楽しさがあります。

 

   

この南京黄櫨は、部分的に紅葉しています。少し見にくいのですが、紅葉した枝には、白い実が沢山付いています。南京黄櫨にとっても今は、実りの秋です。

黄櫨の実から蝋を採るのは知っていますが、南京黄櫨の実からは採れるのかどうかはあまり聞きません。小鳥がついばんであちこちに運ぶのか公園やその周辺に、南京黄櫨の木が多く見られます。

 

  

飛火野の記事のときも感じたままを書いたのですが、緑の中でひときわ紅葉の目立つのが南京黄櫨です。南京黄櫨のある風景は奈良公園でも好きな風景です。楓の紅葉が始まるまで、一足早く紅葉するのを見ると健気に思います。 

 

  

 この日公園で一番美しく紅葉していた木です。大仏殿近くの木は見頃になっています。

 

春日山を背景にした南京黄櫨の群落も、美しいです。私の奈良の宝物の風景です。

コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする