昨日の午前中にお参りをしていて良かったと思うほど、今日は北風と冷たい雨が時々降る冬型の典型的な空模様になりました。この穏やかな壺阪山のもみじも、今日の風にとばられはしないかと、山を思いやる1日になりました。
多宝塔も後ろには紅葉した木が背景となって、色づいています。ここは八角円堂で、お寺の本堂です。ご本尊は十一面観世音菩薩です。
天竺渡来の大釈迦如来石像で壷阪大仏と呼ばれています。もみじの紅葉が壷阪大仏様に、優しく触れて秋の装いを知らせているようです。
もみじの向こうには、重要文化財の三重の塔が見えます。
壷阪寺は昭和40年から、インドでのハンセン病救済活動に参加して、平成元年にはアジア・アフリカ国際奉仕財団を設立して、インド国内各地において、さまざまな国際交流を展開しています。壷阪寺にある多くの石彫文化は、このような日印交流のご縁で招来されたものであると案内の栞に記されています。
高い位置からの本堂八角円堂。
壺阪山全体が、お寺の境内となっていますので、山を上り下りして、仏様を身近に感じながら、紅葉を楽しむというありがたい寺域を散策することができました。