鷺池の北側の土手を上がると奈良公園内の「浅茅ケ原」で、写真の「円窓亭」が在り、春日大社の経庫を改造した丸窓亭(鎌倉時代)を巡る付近一帯は、梅樹が多く俗に「丸窓の梅林」、または地名に因み「片岡の梅林」と呼ばれ、奈良公園早春の装いはまずこの辺りの清楚な梅花の香で始まります 。丸窓についてはこのような記述があるのですが、私は訪れる季節が合わないのか、まだこの辺りの梅の花を観たことがありません。年が開けたら梅と出会いに来ましょう。
奈良公園内の鷺池に浮かぶ、六角形の浮見堂です。「浮御堂」という漢字を当てないのは、大正5年に建てられたこの浮見堂は、平成6年に再建されました。創建当時は「浮御堂」と書いていたのですが、神仏と関係ないことから改名して、現在の『浮見堂』となったそうです。
この鷺池は学生時代よくボートに乗って遊びました。とても懐かしいスポットです。
楓の落ち葉が並んでいます。十分紅葉しないままで落葉した楓と、思い切り紅葉した楓が草むらの上に散っていてここにも美しい秋があるなぁと思いながら高畑方面へ向かって歩きました。
赤く紅葉した葉は、桜です。落ち葉の鮮やかな赤が綺麗で、カメラに収めました。頭の上を見ますと、このような紅葉した櫻はなくて、殆ど裸木になっていました。
閑静な高畑の通りの先には志賀直哉旧居や、奈良市写真美術館へと続いています。美術館には行く予定でしたが、正倉院展の御物の鑑賞に、集中して頭の中の美術の空場所がなくなってしまったようで、駐車場のあるここで終止符を打つことにしました。