カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

コスモスのお寺 般若寺・十三重石宝塔

2012年09月20日 | ☆ ふるさと・大和

  

コスモスの盛りには、少し早すぎたようです。 般若寺のシンボルとなっているのが「十三重石宝塔(重文)」です。高さ14.2メートルの十三重の石塔で、鎌倉時代のもの。これだけの大きな石塔は日本では珍しいと言われています。 

  

この塔の初層には、四面に薬師如来・釈迦如来・阿弥陀如来・弥勒菩薩の線刻があります。光と影の関係もあるのでしょうが、かなりよく見ないと、仏様がはっきりとと見えません。

般若寺は、西国薬師四十九霊場・三番の札所ですが、札所巡拝をしている時、この東向きの面の薬師如来が、西国薬師四十九霊場のお薬師さんなのだと知りました。

   

コスモスと十三重宝塔の画像は、この季節の有名なアングルになっていますが、ことのほか暑かった今年に夏の名残の白い百日紅の枝の、差し掛かる石塔も好ましく思えました。

 

  

本堂を取り巻くように西国八八所の石仏が、和やかなお顔でコスモスに埋もれています。ここでもっとコスモスが咲いていればいいのですが、これからお参りされる人は、コスモスの優しさと塔や石仏に癒されることでしょう。

  

先にあげた白い百日紅と、対のように、赤い百日紅も枝先にまだ花を咲かせています。「百日」の面目を保っているようです。 

  

    

塔の西側のコスモスが、よく咲いていました。本堂を見ますと、正面の階段からのコスモスの眺めが一番いい様で、多くの人が階段に腰掛けたり、本堂前の板の廊下にのんびりと座っていました。 皆さんいい時間を過ごしていらっしゃるなぁと・・・。般若寺はそんなゆったりした自分の時間のもてる、おおらかさがあるような気がします。

 

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豊かな気持ちでランチタイム

2012年09月18日 | ★食の楽しみ

レストラン いちづ

 

お昼前に般若寺についたので、境内のコスモスとゆっくり語り合うように散策し、お寺にもお参りしたかったので、先に少し早めのお昼ご飯にしました。

門前に1軒のレストランがあります。 今まではお昼に掛からない時間にばかり来ていたので、お土産などの置いているテラスで、美味しい乳製品の何かを頂きながら少し休憩しました。 ことにソフトクリームは、美味しくてここで休憩する楽しみの一つでもありました。

だからレストラン「いちづ」でのランチは、初めてでした。 お店の名前にも、文字にも強く心を惹かれて、暫くは、扉の外でたって眺めていました。 丸みのある独特な文字の形は、ひたすら頑張って乳牛を育て乳製品に拘り続けた、経営者の生き方と、お客さんへの温かい心配りが、まあるく、ほっこりとした憩いの場であることを、文字自身が密かに主張していました。 「いちず」ではなく「いちづ」ならではの和みのある言葉が、素晴らしいと思いました。

お店の命名者は映画監督の河瀬直美さんで、文字は書家の紫舟先生と、後で教えていただきました。 NHK龍馬伝や、美の壷の題字をお書きになっていらっしゃる方だと、これも教えていただきました。 そんな謂れのある方が手がけられたお店の看板に、入る前に先ず心が惹き付けられたのが、不思議なオーラーがあったのでしょうか。

       

レディース定食をお願いして、ご飯は半分くらいにしてもらいました。 みんな美味しくて、いつものようにカメラに収めていきました。 ことにスイーツのクリームは濃厚なのに、甘すぎず、冷たいはずのアイスなのに牛乳そのものの温かみのようなものを感じました。 うまく表現できないのが悔しいくらいです。

窓の外を見ながらコーヒーを飲んでいますと、庭の広場を隔てた所に、牛小屋とその前には白いポニーが繋がれているのに気がつきました。

   

レジを済ませてから、牛小屋へ行ってもいいか尋ねてみました。 上の写真は車のボディーにここの牧場の名前が書いてあったので写しました。 葛城山麓でも「ラッテ高松」に行きますと、帰りに牛を見てくるのが楽しみでした。 だからここでも美味しい乳製品のもとの牛ちゃんたちに敬意を表してきたかったのです。

沢山の乳牛が小屋の中で休憩中のように座っていましたが、小屋の前のポニーのマルコちゃんが走っていました。可愛いものです。 暫く見ていてから、マルコちゃんにサヨナラをして牛小屋を後にしました。

その時「サヨナラ!」と物凄く元気な声が私の背中に飛んできました。 驚いて振り向くと、牛小屋の世話をしていた青年が、見送ってくれていました。 「ありがとう。また来させてね。」と手を振って分かれました。

   

  

国宝般若寺の楼門

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灯りを心に灯して 明日香歴史公園

2012年09月17日 | ☆ ふるさと・大和

   

  

  

  

  

9月15日撮影

一昨日の歴史公園の記事の続編を書きかけたまま、昨日は、午前中奈良へ行き、帰ってきたのが4時過ぎでした。 天気予報では、雷雨注意報が出たり降水率が高かったりしたのですが、みんな外れになっていたので、とにかくよく乾いた洗濯物を取り入れて、すぐに明日香村へ行きました。

2日間灯りの回廊は、明日香のあちこちで行われているようでしたが、前日見た高松塚古墳と歴史公園だけは、どのような、灯りに彩られているのか、興味がありましたので、そこへだけ行くことにしたのです。

上の画像は、すべて前日のお昼に撮ったものです。 アップ途中だったのをそのままにして、昨夜の灯りの歴史公園を続きにカメラに収めた灯りの灯る夜を、今一つにしました。

三脚も持たないで、慌てて出かけたものですから、写った画像がちゃんと正直にそれをに証明しているようです。

9月16日 夜の撮影

  

 

     

着いたときは、日没間際の夕明かりで、会場のイベント広場も、まだ明かりの入らない状態でした。 着火ライターの貸し出しがあったので、展望台へ行く途中まだ灯りの入っていない灯籠の蝋燭に、火を入れながら登っていきました。 

 

 

展望台に着いた頃は里山は蝋燭の灯り以外には、何も無い暗闇に包まれていました。 親切なカメラマンさん二人が、いろいろとアドバイスをしてくださったのは、とてもありがたいことでした。今年は高松塚古墳が発見されてから40周年になるのですね。発見当時ラジオウォークで浜村淳さんの、巧妙説明を聴きながらここに来た日が、もうそんなに遠くなってしまったのかと、感慨無量です。

   私の着けた灯りもこの中にあるのだろうなぁと、足元に気をつけて、倒れないようにゆっくり下って行きました。明日香幼稚園の子達の行灯も、小学校の学年ごとの行灯も、幽玄の世界を創り出していました。

村全体がこのような一つのイベントに取り組んでいくことが、いろんな問題の多い世の中で、とても大事なことだと思いました。

今「世界遺産」を目指して、頑張っている明日香村です。 古代を今に繋げてきた人々や、行政、村民の積み重ねの成果が出ることを願っています。 

 

イベント広場で、万葉人と出会いました。 会場の案内状を訪れる人に渡していました。眼鏡をはずしてもらえば、良かったかなぁと、気持ちよく撮影に応じてくださった、古代の若者に感謝しています。 

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高松塚古墳 国営飛鳥歴史公園 秋の花

2012年09月15日 | ☆ ふるさと・大和

お天気がよさそうなので、朝から急に思い立って明日香村へ行きました。 どこという目当ても無かったのですが、秋の明日香をブラリ散策したくなったのが本音です。ここ1週間ばかり体調が、しゃんとしなくて、出かけるのも、あまり気がすすまなかったのですが、ようやく車を走らせようという気持ちになり降り立ったのが、高松塚古墳のある飛鳥歴史公園でした。

 

高松塚古墳

                  

光の回廊のイベントがあるらしくスタッフの方が準備中のときでした。

  

全く予定に入っていなかったことで、家事の夕方の準備もしていないため、光の回廊に心を惹かれながらも、太陽の下の歴史公園を散策しました。

   

広い公園を、自然をのままのように、秋の草花が散策道に咲いていて、それらを見ながらの里山歩きはとても楽しいものです。 この草花の世話を、村の里山クラブの方がしていらっしゃるのだと、この立て札を見て知りました。

  

  

  

   

  

  

彼岸花、ハギ、ススキ、紫式部、ナンバンキセル、オミナエシ

ツリガネニンジン、ワレモコウ、ノカンゾウ、もっとあったでしょうが、写し忘れのほうが多いかもしれません。

  

夕方からこちらは雨が降ったり雷が鳴ったりしていたので、飛鳥の光の回廊に灯りが灯されたかどうか、気にかかりながら家で過ごした1日の終わりでした。

 

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収穫の歌が流れる

2012年09月14日 | ☆季節

 

高く澄んだ真っ青な空。 午前中はずっとこのような空でした。 早朝から裏の田圃では、収穫の歌が流れています。調子よく動くコンバインの音です。時々コンバインのおじさんが、隅の方の田圃の縁を鎌で刈っているおばあちゃんに、大声で何か言っています。 午後から天気が崩れて、明日から暫くはこんないいお天気の日がなさそうなので、絶好の農作業日をフル活動です。

 

今年の稲はよく実っています。 水の欲しい時はよく雨が降りましたし、高温続きの真夏は実りをよくしたのでしょう。

  

隅々までコンバインが刈り取りやすいように、前もっておばあさんが鎌でこのように刈り取っています。

  

台風の時期にならないようにこの頃の、稲は早稲の品種の栽培がこの地方では多いようです。 だから今日は田圃のあちこちからコンバインの音が聞こえてきます。 無味乾燥な音でなく、収穫の喜びの歌のように思いながら、時々窓の外を見ていました。

 

 

刈り取ったお米は青い袋に入り、藁は細かく切って田の土に返し、来年の田の土造りの一端を担うのでしょう。

 

お米の入った青い袋をはずしています。

 

こうして道路に出しておいて、一枚の田を刈ったら、軽自動車で集めて回り午前中にすっかり。この近くの稲刈りは終わってしまいました。 あちこちに点在する自分のうちの田の、稲刈りが済むまでは、まだ日が掛かりそうです。 稲刈りは天気とにらめっこをしながらの仕事です。 晴れても雨の後だと、コンバインの操作に不都合が起こるので、土が乾いた時が勝負のときだそうです。 

  

午後から買い物などで外に出ていました。 帰ってきて裏に出てみますと、稲刈りはすっかり終わって、行儀よく並んだ稲の株が綺麗な列を作っていました。

ラジオからは気象情報が度々流れ、雷雨や竜巻の情報も出ていますが、こちらはまだ雨は降ってきていません。 今にも降りそうなそれですが、降らないうちに稲刈りが済んでよかったなぁと、他所様の田のことながら、ほっとした夕方です。

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