カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

甘樫丘の麓の今

2014年03月12日 | ☆ ふるさと・大和

 

 

新芽の芽吹きが、風景全体を柔らかくしている。

それが木の芽であっても、花芽であっても、これから訪れる季節が今までと違った春色になることを告げているようで、なんとなくわくわくした気持ちにしてくれる。

花の色彩がなくても、早春の色ではなかろうか。

 

 

甘樫の丘の麓にある唯一の駐車場に、目的もなく駐車した。

春探しをしてみたくて、少し散策をする。

 

 

 落ち葉の下敷きになっていた小さい草が緑色になってきている。冬には全て褐色の枯れ草色だったのが、いくらか緑の絨毯模様になっている。「雑草なんて名前の草はないよ。」いつか万葉植物のことを学んだ時に教わったが、春一番に色付いた緑になるのを、いっぱ一絡げにしてつい「雑草」と呼んでいる。 

 

 

林の向こうに緑の畑を見つけた。

 

咲き始めたばかりの菜の花だ。3月の終わりには一面菜の花畑の黄色い絨毯になるだろう。

 

 

林に入ると、ミツマタが数輪咲いていた。 黄色い花は元気があっていい。 

 

もう終わりに近いけれどロウバイの透き通った黄色も美しい。この花が一番先に、甘樫の丘の麓に咲いた花だったのだろう。春の先駆けの花。ご苦労さんでしたね。 

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名づけて 雪山 (アルプスにマッターホルン)

2014年03月11日 | ☆ ふるさと・大和

 

 

山麓線に架かる赤い橋である。この端を南に折れた場所に少しの間なら駐車できるスペースがあるので、そこに車を停めて、青空の下の白い山の姿を写した。

通りかかったのではなくて、家の庭で洗濯物を取り入れようとしたとき、ふと東の方に眼を向けると、美しい山が白く輝いていたので、すぐもっとよく見えるところはないかと、山麓線に車を走らせた。

 

 

私の住むところよりかなり山にあるその地区からは、白い山並みの部分がよく見える。 

 

奥吉野の山並といつも口癖のように言っているが、大峯山から大台ケ原一帯の雪の山である。大峯山脈には八剣岳、山上ヶ岳、大普賢岳、釈迦岳など地図の上で辿れるけれど、実際雪山を見ると、どの山がなんという山なのかははっきり知らない。いつか雪のないとき葛城山に登って昼食をしているとき、隣に座った人が、そこから見える山の名を教えてくださったことがあるが、雪を被った山容では私には分からない。

しかし雪山は見るのが大好きである。

 

全体的に見えるのはこの画面である。一番左の三角の山は、三重県境にある高見山で、先日ある人のブログを見ていると、関西のマッターホルンと表現していたので私は大いに気に入った。だからそれにのっかって、中央から左へ掛けての大峯・大台・紀伊の山並を「奥吉野アルプス」とこんなに見える日には呼びたい。

以下望遠で引き寄せた画像である。

 

 

 

 

 

ここまでは、赤い橋の所でとった。そこから場所を変えてみた。 

 

 

 

 

田園地区の住宅団地が広がる。その団地の一番高い位置にある公園に行った。初めての場所でそこで道路が終点になっていたので、車を気にすることなく、高見山から奥吉野アルプスへのつながりの山々も見ることができた。手前の積雪のしていない山は家からも見えるが、このようの雪の峯が続いているのは、この辺りに来て始めてみることができた。

雪の山を見るのが好きな物好きなばぁさんが、楽しむには十分な、時間と場所の備わった日だった。

 

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「さよなら」を言った筈なのに

2014年03月10日 | ★ 日々の呟き

 

 

昨日「薬師寺の梅」を観ながら、「戻りの冬」に「さよなら」を言っただけなのに、冬将軍はまだ未練がここかしこにあったらしく、当地も、朝起きて外を見たら「あらっ!まっしろけ」雪降りの夜は静かだというけれど、全く静かに周りを冬将軍の白いマントで包んでしまっている。 

 

 

山の白い斑なのは、市内の山間地区で、その向こうの雪の幕に隠されているのは、市内西吉野町なのだ。

用があって西吉野町へ行く予定だったのが、また延びてしまった。狭い雪の山道を登っていく勇気が歳とともにだんだん臆病になっていくが、無理をしないというのも賢い選択だと、もし怪我でもしたらと・・・・。 

 

 

天気予報で「空が暗くなったら今日は雨でなく雪が降るでしょう。」と報じていた。こんな空なのだろう。吉野方面の山々は全く見えないので、雪が予報どおり降っているのだろう。 

 

 山際にどんどん雪雲が流れ込んでいるのだけれど、真上を見上げると青空が見え白い雲がぽっかり浮かんでもいる。

 

 思いがけず友人からメールがあり、「どこかでお茶を~~~。」と思っていたのだが、寒さと雪で出かけるのも億劫なので、我が家へ来ておしゃべりをしてもいいかな、とのこと。

午後に予定が入っていたのだが、そちらは失礼して久しぶりの友人との語り合いの時間を持った。美味しいケーキのおもたせを一緒に頂きながら、夕方近くまで先行きのことなど同じ世代の持つ不安や健康のことなど、話しているうちに、解決する問題ではないのだが、重いものが半分になったような気持ちになった。こうして話すことはストレスを溜めないのだとつくづくおたがいに1日良い日を持ったことを喜び合った。

明日からは本当に冬将軍が遠のくようだ。

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薬師寺の梅

2014年03月09日 | 世界遺産

 

 

白鳳伽藍・玄奘三蔵院伽藍へとお参りの後、境内を隈なく散策して、今咲き誇る梅の花をカメラにおさめた。

案外梅の花が多かったのだと、この時期にお参りしていなかったことに気がついた。

月の終わりごろの花会式に時には、観梅していなかったのだなぁ。

『薬師寺の梅』

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町角 ウオッチング・雛巡り お終い編

2014年03月08日 | ☆ ふるさと・大和

 

 

土佐町通りを歩いていると、お雛様のほかに、興味深いものと出会える。

これはなまはげのようだけれど、この地方では吉野山の蔵王堂や、五條市のだだ堂など、おに伝説の地が県内にあるので、なかなか親しみ深い鬼さんである。 古い和装のはぎれが数多く販売しているし、クラシックながらの小物類もあって見るのも楽しい。 「ひだまり」という店名にふさわしいもの探しができる。

 

 

3月3日の雛祭りの日に行ったが、連載しているうちに、もうこの週も終わりになってしまった。 3日にはNHKの中継車が入っていた。 

 

 

「ひるブラ」で、中継すると書いてあったので、その時間までに帰宅した。雛めぐりよりは、この町が昔から生業にしていた製薬や、その商品を各地に運ぶ売薬さんのことが中心であった。しかし夜のニュースの前とか、翌日の朝の番組では、何回か「町家のひなめぐり」が放映されていた。 

 

 

 後ろにあるバイクと比較してもかなり大きい内裏雛であることが分かる。家の中に飾ってあるのでなく道路に面した玄関テラスに展示してあるのが面白い。カメラを向けたら、後ろにいた若者二人が慌てて席をはずしてくれた。 

 

撮り終えたら戻ってくれたので、「この単車あなたたちの?。」ときいたら、そうだとのことで、「ブログに載せようと思ってるんだけど、大きい内裏様と、単車と、あなた方のショット、撮らせて貰ってもいいかな。」 話しかけると快く承知してくれた。 二人とも好青年である。

もう少し話を聞かせてもらいたかったのだが、お昼のテレビの時間までに帰りたかったので、お礼を言って分かれた。もしこの青年たちがこの町の次世代の若者なら、町興しのイベントに関わって、今中心となって活躍されている世代の人に繋いでいく芽が育っているような、そんな期待を持ってほのぼのとした、希望の光のようなものを見たような気がした。

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