お湯の国 日本

美しい日本の温泉地中心の旅記録(おんせん鑑定士:監修) 【記事・映像は著作権、人権保護法等により無断使用を禁じます】

守り神〈鉛温泉)

2008年01月10日 |  🚙東北縦断 紀行.
鉛温泉の発見は動物に由来する。日本の古くからの温泉地はこの動物の発見伝説が多くある。狼、熊、狐、狸、馬、猪、鹿、猿、蛇、亀、蛙、鶴、鷺、鷹、鶯・・・・。鉛温泉は猿。しかも白猿だ。館内には祠を設置しこの伝説を大事にしている。祠の裏に日本で有数の奇湯がある。

由来:現当主、藤井家の先祖が高倉山麓で白猿が桂の木の根元から湧き出す泉で手足の傷を癒しているのを発見。その後、「白猿の湯」として一族が天然風呂として用いる様になったのが始まり。作家・田宮虎彦が小説『銀心中』の舞台とし、宮沢賢治の童話『なめとこ山の熊』では「腹の痛いものにも利けば傷もなおる鉛の湯…」と記述され歴史、文学の舞台でもある。
コメント

鉛温泉景観(岩手県花巻市)

2008年01月10日 |  ♨温泉地風光景観

影像:豊沢川にかかる橋上から藤三旅館を望む。

鳴子温泉からとんぼかえり、一路北を目指す。途中南花巻温泉峡の、鉛温泉〈藤三旅館)
に立ち寄る。北上川支流の豊沢川沿に松倉、志戸平、渡り、大沢、山の神、高倉、鉛、新鉛
と温泉地が点在。その中大沢温泉、鉛温泉は歴史、泉質、温泉情緒からいっても一級である。

コメント