お湯の国 日本

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湯の沢温泉(外ケ浜町)

2010年05月10日 |  ♨青森ほんわか湯

映像:湯の沢温泉「ちゃぽらっと」に雁風呂と名づけられた比較的深い円形浴槽。

外ケ浜町(旧平館村)に新しい温泉施設がオープンした。老朽化した共同浴場『湯の沢温泉』をリニューアル、愛称『ちゃぽらっと湯』。施設は他の公共施設同様、真新しいもので特に特徴もなく、浴室部に入った瞬間塩素臭が襲う。これは清掃時に使用の残香だろう。救われたのは循環ながら比較的源泉が多く注入されている『雁風呂』、持ち前の強塩泉で数分も浸かると汗が噴き出す。

【DETA】食塩泉(強) 52.1℃ pH7.2  源泉:湯の沢温泉代替2号泉

解説;雁風呂伝説:外ケ浜には渡り鳥に因む哀しい伝説がある。
『津軽海峡を渡る雁は、途中海上で休む為に木の枝を咥え、海に枝を落とし、その上に止まり休み、また渡りをする。外ヶ浜に辿り着き枝を落とし、春、再び北へ帰るとき、海岸に落とした小枝を咥えて飛びたつのだが、不慮の死の雁の数の分だけ小枝が海岸に残る。浜の人々は残った枝を拾い集めて風呂を焚き、思いを果たせぬ雁の供養をする』…切なく哀しい言い伝えをこの雁風呂の壁に掲げていた。
 

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