鑑賞速報:お帰り寅さん ( 松竹株式会社:TOHOシネマズイオン下田) 2020.1.11
日本の国民的娯楽映画『男はつらいよ』シリーズの50作目という節目で創られた映画。
勿論、主役の渥美清はこの世に居ない。実質主役は吉岡秀隆である。彼の現在にフーテ
ンの寅の回想シーンを絡めて物語が進行する。無理くり的な部分もあるが筆者は別な意
味で感動していた。それは、小役で出ていた少年が「ALWAYS三丁目の夕日」の売れない
作家茶川役を演じていた吉岡秀隆という事。本作品でも作家役を演じているのが面白い。
感想:みんな年を取ってしまった。というのが実感。スクリーンでの初々しいさくらは
もう熟女。後藤久美子が演じるキャリアウーマンの父は介護施設 ・・・ 。現代日本
の高齢化問題をさり気なくはさむ。やはり吉岡秀隆と後藤久美子の大きな成長が
この映画の目玉かな。吉岡秀隆「ALWAYS三丁目の夕日」シリーズでは泣かされた。
出演:渥美清(故人)、倍賞千恵子、吉岡秀隆、後藤久美子、前田吟、池脇千鶴、夏木
マリ、浅丘ルリ子、美保純、佐藤蛾次郎、桜田ひより、北山雅康、カンニング竹
山、濱田マリ、出川哲朗、松野太紀、林家たま平、立川志らく 他
主題歌:「男はつらいよ」・・・渥美清 / オープニング 桑田佳祐
(舞台挨拶、左から倍賞千恵子、山田洋次監督、後藤久美子、吉岡秀隆)
参照#① 男はつらいよ(私の寅さん:12作目1973年12月) ② ALWAYS三丁目の夕日