震災からおよそ2カ月、都市部は自衛隊などの手が入り瓦礫も整理(といっても纏めるだけだ
が)付き始めたが、此処雄勝町は未だ手つかずだ。そんな瓦礫の中を携帯を手にさ迷う乙女が
いた。ほぼ放心状態。自分の住んだ町なのだろうか?立ち止まっては写メを撮る姿に言葉もない。
石巻市雄勝町の中心部はほぼ壊滅状態。地域の金融機関として親しまれた仙台銀行
雄勝支店も内部はご覧の通り、頑丈な金庫が関係者が明けたのだろうか、重厚な扉
が半開きの儘。銀行取引のオンライン機器も散乱して復旧はほど遠いと感じられた。
映像:雄勝庁舎の碑銘(画面左)の石は雄勝硯の原石である。
石巻市は都市部の大被害に隠れ郡部は見過ごされがちだが、雄勝地区(旧雄勝町)
中心部集落が壊滅した。映像の雄勝庁舎も三階建ての鉄筋コンクリートは使い物
に成らず玄関前にプレハブ小屋を立て復旧に当たる。硯生産日本一で、90%を此
処雄勝町で生産しているという。筆者はこの雄勝町の復興ボランティアに参加した。
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映像:石巻市河北地域の北上川河口集落で警視庁機動隊による捜索現場 (2011.5.3)
甚大な被害を受けた石巻市。郊外の北上川河口付近では今も河口から溢れた津波に
呑まれ行方の知れない方の捜索活動が続けられている。取材中涙でファインダーが
曇るが、記録にとどめるのも又小さな出来ることと、今後、津波の実態を紹介する。
被害状況:3025人死亡、2770人行方不明、7580人避難、2万8千棟全壊、釜石市
は今回の大震災で一番の被災都市(2011年6月4日現在)
映像:筆者が弘前公園で好きなアングルの一つ。お城のお濠に桜が咲き、その先
に津軽のシンボルである岩木山が聳える。(2011.4.30北門堀端撮影)
3.11東日本大震災から一ヶ月半、東北新幹線が東京~新青森駅間で全線開通した。
津波地獄絵図が脳裏から消えないが時が経ち人々は生命の力強さを取り戻してきた。
本州最北の桜まつりは被災の人々を励ます意味でもいつも以上に盛り上げたいもの
積極的な経済活動こそ、復興への近道である。全国の皆さんに観賞してもらいたい。