Remembrance 2006/09/06-2020/06/08  2020/07/01-

   ある日のできごと、心の呟き、よしなしごとetc

(ささやきの小径~)東大寺法華堂~奈良町

2010年05月26日 | 旅(奈良)
ささやきの小径を春日大社方面へ歩いて行きました。

春日大社は前日に参拝しているので素通りし、若草山のふもとを歩き、手向山八幡宮を通って、東大寺法華堂(三月堂)へ。

東大寺法華堂  

東大寺法華堂は天平仏の宝庫で、本尊・不空羂索(ふくうけんじゃく)観音像や金剛力士像、四天王像などの乾漆像(漆などを使った像)、日光・月光両菩薩像などの塑像(粘土の像)が安置されています。
16体のうち12体が天平美術を代表する国宝、4体は重文指定を受けています。


 
8月1日からは内陣に入堂できないため、礼堂からの拝観になるとのこと。
また、堂内に残られる尊像は弁才天、日光菩薩・月光菩薩、帝釋天、梵天、地蔵菩薩、不動明王の7体(予定)で、日光・月光菩薩、弁才天、吉祥天の塑像群は、現在建築中の東大寺総合文化センターに安置になるとのこと。

須弥壇(しゅみだん)上に16体の群像が林立する現在の姿が、5月17日で見納めと知り、数十年ぶりに法華堂にお参りしました。


須弥壇の下には多数のジャッキを入れて補強している状態でした。

修理計画が発表された2月下旬以降は拝観者が増加し、例年と比べ5割増とのこと(産経新聞・5月15日付)。

でも、ゆっくりゆったり不空羂索観音等の尊像を拝することができました。

 




東大寺建築のなかで最も古く、寺伝では東大寺創建以前にあった金鍾寺(きんしょうじ)の遺構とされる。752(天平勝宝4)の東大寺山堺四至図(さんかいしいしず)には「羂索堂(けんさくどう)」とあり、不空羂索観音を本尊として祀るためのお堂である。旧暦3月に法華会(ほっけえ)が行われるようになり、法華堂、また三月堂ともよばれるようになった。
もとは寄棟(よせむね)造りの正堂(しょうどう)と礼堂(らいどう)が軒を接して建つ配置であったが、鎌倉時代、礼堂を入母屋(いりもや)造りに改築して2棟をつないだ。正堂は天平初期の建築だが、礼堂は大仏様(だいぶつよう)の特色が見られる鎌倉時代の建築。時代の異なる建築が高い技術によって結ばれ、調和の取れた美しい姿を見せる。

1. 堂内での撮影・スケッチ・懐中電灯の使用はご遠慮下さい。
2. 一度に団体のご参拝が重なった場合は、外で待機していただくことがありますので、ご了承下さい。

1. 停止期間:平成22年5月18日~7月31日
2. 法華堂内陣の須弥壇と諸尊像の状態を確認するため、文化庁の指導の下、さまざまな調査が行われてきました。
その結果、国庫補助事業として修復作業が3年計画の予定で実施されることになり、須弥壇上から全ての仏像を別の場所に移動する必要が出て参りました。
安置されている須弥壇そのものが危険な状態でもあるので、移動距離を最小限に抑え、かつ修復作業の安全確保が最重要課題になります。
そこで、修復に伴う足場やステージを設置するため、急遽入堂拝観を停止せざるを得なくなりました。
仏像の修復は①法華堂内、②奈良国立博物館内国宝修理所、③奈良国立博物館の3ヶ所に分かれて作業が行われていく予定です。
3. 8月1日から入堂拝観を再開しますが、内陣には入堂できないため、礼堂からの拝観になり堂内に残られる尊像は弁才天、日光菩薩・月光菩薩、帝釋天、梵天、地蔵菩薩、不動明王の7体(予定)になります。
4. 団体入堂の予約は出来ませんので、拝観が重なった場合、しばらくお待ちいただく場合があります。入堂料は従来通り。あらかじめご了承下さい。
5. 執金剛神秘仏開扉(12/16)は入堂制限での拝観になります。来年は未定。
6. 平成23年10月以降には日光・月光菩薩、弁才天、吉祥天の塑像群は、現在建築中の東大寺総合文化センターに安置されます。
法華堂須弥壇・諸尊像修復のため、上記趣旨をご理解賜りご協力下さいますようお願い申し上げます。

(http://www.todaiji.or.jp/contents/guidance/guidance5.htmlより引用)




法華堂の後、東大寺四月堂(三昧堂)、二月堂(観音堂)に詣で、更に猿沢の池、奈良町を散策しました。

東大寺二月堂から続く土塀  

東大寺大仏殿の北側は、いつも静かです。

      

正倉院「正倉」の外構を友人に見せてあげようと思いましたが、公開されていない日でした。残念。  

       

興福寺五重塔近く  
    
                     鹿の角には、うぶ毛があります

奈良町散策    

     

この前、津山で見た町屋の戸と同じ仕組みです  

中庭の向こうにも部屋があります  

やはり、私は、こういう家がほっとして、落ち着けます。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする