
2006y AR159 3.2JTS Q4 6MT 1オーナー 7.2万km 車検31/10 POA
個人オーナー様より買い付けた159Q4をご紹介します。
159Q4自体は、何台も扱ってきましたが、この個体は一味違いました。
その理由は、さりげなくモディファイしてあるのが功を奏してこれぞイタリア車とDrを唸らせました。
そもそもイタリア車とは、Drなりの定義がありました。(個人的見解)
■ キー捻った瞬間血が騒ぐ
■ エンジンは嫌でもレッドゾーンまで回りたがる(ゆっくり走りにくい)
■ コーナリングが喜びである
少なくともDrが免許を取得した当時のイタ車はかのようなモデルが存在しましたし、排気量に関係なく
イタ車は速かったのです。
全てキャブ車であったのですが、時代が代わりインジェクション化や排ガス対策もあり、かのようなモデルは
無くなったのと言っても過言ではないでしょう。
しかし、この159Q4はまさに当時の血が騒ぐイタ車を演出していて、実際にとても速いのでした。

まさにファンツードライブ!
いつもと前後しますが、試走した体験記を先に述べましょう。
先ず、エンジンは異常に回りたがり、簡単にレッドゾーンまで吹け切ります。
イタ車に慣れてるDrがクラッチミートで少々クラッチを焼いてしまったくらいです

普通の159Q4と明らかに違うのは、少々仕掛けがしてありました。

後付けのスロットルブースター
かって体験したことはありましたが、あまり効果を感じなかったが、この個体は明らかに違いました。
N(ノーマル)、S(スポーツ)、R(レーシング)の3段切り替えのRに設定してありました。
これがまさに功を奏して軽くアクセルペダルを踏んでも異常なレスポンスでレッドゾーンまで回ります。
Nではブーストなしで、かって味わった普通のレスポンスになりました。

プロドライブ19アロイ
ほぼ純正アロイに見えますが、実は英国製のアロイでした。
サスペンションもモディファイしてあり、ビルシュタインのBTSキットが入っております。
このサスがまた絶妙にマッチしており、乗り後心地も損なわれずに、優れた操縦性を生み出しているのです。
切り始めこそ弱アンダーを感じさせますが、そこからは意外にニュートルな操縦性です。

喜びのシフト
真にファンツードライブなモデルはマニュアルシフトが全く苦痛にならないものです。
しかし、意外にそのような個体は少ないのです。
かって、164(SOHC)とポルシェ911(930)は、まさにそのような喜びでしたが、ストレス無しに1stギアで
レッドゾーンまでエンジンが回ってくれると言うのが条件でしょう。

基本ノーマルなエンジン
エアクリーナーのみ社外に変更されてます。

やや低い車高

マフラーはノーマル

室内上々

禁煙

パワーシート&シートヒーター
一見、ほぼノーマルな出で立ちですが、走ればとても速く交通の流れを圧倒的にリードするのは、血の騒ぐ
イタ車の王道です。
どうしても、運転が荒くなるので、スロットルブースターのポジションをRからSに変更したくらいです。
忘れていたイタ車の血が騒ぐ乗り味を久し振りに楽しみました。
かって小林彰太郎さんが、FIAT124スポルトクーペの試乗記で、その楽しさから設計者にグラッツェを言いた
いと閉めくくられてましたが、Drも同様にこの159Q4の前オーナー様にグラッツェの言葉を送りたいです
