室内バラバラのマセグランツーリズモ
そもそも難物修理とは、原因不明、作業難航、部品なし、症状再現性なしであるとかの場合です。
ヒジョ~に時間が掛かる割りに請求もしにくいという修理屋泣かせのトラブルです。
どこの修理屋さんでも、抱えることはあるのですが、微妙な年式モデルの多いDrのショップでも例外では
ありません、
巻頭画像のマセは、単純にインパネ廻りがベタベタで、作業自体は単純ではありますが、壊さないように
パーツの脱着や、絵文字の入ったベタベタレストアは、一筋縄ではいきません。
多数のパートを脱着
脱着はかなり気を遣い不可抗力でレザーが剥がれたりとか難儀です。
外したパネルの一部
全部で20個くらいはあるベタベタパネルです。
処理済のパネル
コテコテでした
作業は担当者を悩ませましたが、何とか峠は越えることが出来ました。
ルーフトリムも完成して組み付け完了で、後は塗装を待ちベタパネルを組み付ければ完成です。
AT辺りから異音のジュリエッタ1.4TCT
納車前に症状が発覚と言う困ったトラブルです。
ミッションASSY(TCT)を下ろす クラッチはこちらにも存在
新品のクラッチセット
見慣れぬレリーズB/g
フライホイール側も要分解
異音の原因はクラッチが怪しいのですが、なにぶんTCTのデュアルクラッチは初体験で思案します。
組み付けは、SSTと調整も必須のようで、ディーラーさんにレクチャーを受けております。(担当;デスK川)
早く納車したいので、プレッシャーを受けつつ、作業は粛々と進んでおりますが、完治することを祈るばかり
です。
出戻ったGTV6 GP
ミッションリンケージ破損の修理は、既に報告しましたが、116系ではお決まりのプロペラシャフトの震動が
ありました。
約3,000rpmで振動が発生して、4,000弱くらいで収まると言う症状でした。
高速道路のちょうど100km/hくらいに中りますので不快と言えましょう。
外したプロペラシャフト
116系の震動の要素としては、E/g、MTマウントやカップリングジョイント(三個)とサポート等が密接に
関連します。
しかし、この個体は既にその辺りを一新してありました(他店作業)。
下手に交換するとアライメントが狂い、逆に震動が出る場合もあり一通り分解してチェックしましたが的を
得ません。
そこでやむなくプラペラシャフトのバランス不良を疑いチェックしました。
ダイナミックバランスのテストと改善結果
やはりアンバランスが発覚したようで、ウエイトを貼り直して調整して貰いました。
この作業は外注になりますが、お財布に優しくないのが困り物です。
果たして、組み付けて完治するかは心配ですが、震動の一つの原因が消えたことは間違いないでしょう。
以上、直面している三例ほどをご紹介しました。
思えば、扱う車種から難物はいつも抱えてるような気がします 。