孤帆の遠影碧空に尽き

年に3回ほどアジアの国を中心に旅行、それが時間の流れに刻む印となっています。そんな私の思うこといろいろ。

インド・バングラデシュ 今なお拡大する洪水被害

2007-09-17 11:12:38 | 災害

(写真はバングラデシュの洪水被災家族 2007.8.3 “flickr”より by santosh.kr10 )

インド北東部、バングラデシュ、ネパールの南アジアで、6月以来の豪雨によりここ数十年で最大規模の洪水が発生、甚大な被害が発生したことを8月9日の当ブログで取り上げました。
http://blog.goo.ne.jp/azianokaze/d/20070809
今“発生した”と過去形で書いたように、私の意識の中では“過去の出来事”になっていました。
しかし、被害は今なお拡大しているようです。

新たな死者も出続けています。
バングラデシュでは、北部の被害状況は今後改善するとみこまれているものの、同国中部と南部の浸水地域はさらに拡大する可能性があると言われています。【9月16日 AFP】

これまでの死者の累計はビハール州、アッサム州などのインド北東部で2200人以上、バングラデシュでは1042人に上っています。
バングラデシュでは豪雨で増水した川が堤防を破堤し、国土の3分の1が浸水。
農業省発表では、洪水による農作物の被害は少なくとも2億9000万ドル(約330億円)に上っているそうです。
都市基盤や住宅の被害については未だ判明していないとのこと。
バングラデシュ政府は1億5000万ドル(約173億円)の支援を求めています。【9月17日 AFP】

農作物の被害・農地の損壊によって、今後の厳しい食糧不足が懸念されています。
家族を失い、家を失い、農地を失った被災者の苦しみは今始まったばかりです。
そしてその終わりは見えません。


(インド・ビハール州 2007.7.24 周囲を覆いつくす水の中で飲み水を求めてポンプ式の井戸に向かう男性 なんとも皮肉な光景です。
“flickr”より By biharnewspix )
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする