(陽朔の電動カート乗り場 現金払い窓口も)
【中国で現金払いは?】
21日(日曜日)から中国を観光旅行中です。
今回は、桂林・張家界方面。
昨日(23日)はチワン族が多いエリアの「龍脊棚田」を、今日はトン族の美しい木造建築(風雨橋、鼓楼など)が見られる三江の「程陽八寨景区」を観光しました。
その詳細は旅行記サイトにアップするとして、旅行中に感じたことをいくつか。
周知のように、中国ではスマホでの決済が一般化して、現金を持ち歩かない習慣もできつつあるとのこと。
現金しか使えない外国人は迷惑がられるのだろうか・・・・との不安もありましたが、別に現金で支払っても支障はないようです。
駅のお店で見ていると、現金払いの人も若干名はいるようです。(ざっとの感じでは10人に一人・・・・といったところでしょうか)
冒頭写真は、漓江下りの到着地・陽朔での電動カート乗り場の様子ですが、手前のスマホ決裁窓口の隣には現金払い窓口もあって、そちらも混雑していました。(実際に現金で支払っているのか知りませんが)
便利だと、中国人が大得意のスマホ決裁ですが、確かに、使う方はポイントなどもたまるし、集まったデータは貴重な資源ともなりますので、やがては日本でも普及するのでしょう。
もっとも、私などは財布を持たず、ズボンのポケットに現金を入れている人間ですので、スマホ決裁より現金での支払いの方がずっと簡便のようにも思うのですが。
中国でも、スマホ決裁に慣れていない人は結構いるようで、中年・高齢女性がレジでスマホのアプリを立ち上げようとしてモタモタしている場面も時折見かけました。(現金でも、非常に時間を要するおばちゃんや高齢者が大勢いますので、その点では同じですかね)
【「北京ビキニ」は恥ずかしいという意識も】
最近、上海のゴミ分別開始と同じころに話題になった「北京ビキニ」禁止の動き。
****風物詩「北京ビキニ」で物議 女性のオシャレに飛び火****
中国・北京市内の公園には、作業員の男性のように、おなかを出して休んでいる人が大勢いた。
中国では、ほぼ当たり前とされてきた、暑さ対策のための上半身の露出。
誰が呼んだか、「北京ビキニ」。
これが今、問題となっている。
(中略)恥ずかしいとは思っていないようで、夏の最高気温が40度近くに達することもある中国では、昔から存在する納涼スタイル。
水着のビキニと似ていることから、「北京ビキニ」とも呼ばれる夏の風物詩なのだが...。
街では、「すごく非文明的だと思います。年齢問わず、街の景観に悪い影響がありますよ」、「もっと意識を持つべきです。マナーに気をつけないと。このままじゃダメでしょう」などの声が聞かれた。
「腹出しスタイル」は、文明的ではないとして、条例によって規制する動きが拡大。
北京に近い天津市は、公共の場で上半身裸になることなどを禁止する条例を施行。
もし、警察の改善命令に従わなければ、日本円で最高3,200円の罰金が科される。
さらに7月に入ると、山東省の済南市が、過度な露出の改善に取り組むよう、関係機関に通知。
条例には、公共の場で北京ビキニや上半身裸などをやめない違反者の実名を公表することも盛り込まれている。
公園で本を読む北京ビキニの男性に話を聞いた。
男性「規制に反対はしないよ。直せと言われたら直すけど、時々、暑くてしょうがないんだもん」
暑さしのぎの「知恵」として定着する北京ビキニの規制をめぐっては、インターネット上で、「行き過ぎた規制」、「エアコンを使うより環境に優しい」などと反対意見も噴出している。
その結果...。
ウェイボより「ちょっと矛盾してる。女性は見せていいけど、男性はダメだなんて」
論争は、女性のへそ出しファッションに飛び火。
確かに似ていなくはないが、当然、「女性のへそ出しは、服のデザインが関係してるかもしれないけど、おじさんのへそ出しは、少し非文化的よ」、「“美しい”と“見苦しい”は違います。男性のおなかは見苦しいけど、女性の細い腰はいいと思いますよ」などの声も。
公
共のマナー向上が叫ばれる中国。熱い論争は、まだまだ広がりを見せそう。【7月15日 FNN PRIME】
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ガイド氏に尋ねても「どこの話ですか?中国?」と全く知らない様子でした。少なくとも桂林方面には及んでいないようです。
もっとも、「北京ビキニ」自体、目にすることが少なりました。
今回旅行で目にしたのは一人だけ。
ガイド氏(30代?女性)が暑がるご主人に「暑いなら、おなかを出したら?」と「北京ビキニ」を勧めたところ、ご主人は「そんなの恥ずかしいじゃないか」とのことだったそうです。
中国の人々の意識も急速に変わりつつあります。
昔は頻繁に見かけた路上での「痰吐き」も、最近ではまったく見かけなくなりました。
【食器の「消毒済みパック」を信用しない中国人】
中国の飲食店で出される皿やコップ、箸が非衛生的だとの話は昔からありますが、近年では、どこの店も消毒済みのビニールパックされたお椀・コップ・スプーン(一人分ずつセットでパックされています)を使用するようになっています。
衛生的だし、業者が回収するので、お店は洗う必要もない・・・という訳です。
それでも中国人は「消毒済みパック」を信用していないようで、パックから取り出したお椀・コップを熱いお茶で熱湯消毒してから使用します。
熱湯消毒に使ったお茶を捨てる洗面器が店に用意されています。
【ホテルのシーツにマイクロチップ トイレには電光表示】
一時期、ホテルの「手抜き清掃」が話題になりましたが、こんな対応も。
****ホテルのシーツなどにマイクロチップ、洗濯時期の表示サービス人気 中国****
中国・湖北省武漢の複数のホテルとシーツやタオルなどのクリーニング契約を結んでいる企業がこのたび、リネン類がいつ洗濯されたかを確認できるマイクロチップサービスを導入した。
誰しもホテルのベッドでダニやノミの被害には遭いたくないとあって、インターネット上で好評を集めている。
このサービスは、シーツ、枕カバー、タオルに非常に薄いマイクロチップを埋め込み、宿泊客がQRコードをスキャンすれば、最後の洗濯の正確な時期を確認できるというもの。ホテル側も、カバーやタオル1枚1枚を追跡調査することが可能になる。
この背景には、最近発覚した高級ホテルの不衛生問題がある。上海の「リッツ・カールトン」や「ウォルドーフ・アストリア」、北京の「ザ・ペニンシュラ」といった五つ星ホテルで秘密裏に撮影された動画で、非衛生的な清掃の様子が捉えられていた。
映像には、清掃員がシャワーやトイレを清掃するのに使用したタオルやスポンジで室内に置かれたコップなどを拭いている様子が映っていた。オンライン上でたちまち数千万回視聴され、これらの高級ホテルは昨年11月、謝罪に追い込まれていた。
ソーシャルメディア上には武漢で始まったこのサービスを歓迎する声が集まり、多くのユーザーが全国展開に期待を示している。
この技術を開発した北京の企業「藍天」によると、埋め込まれたチップは180度の高温に耐えられ、200回まで洗えるという。 【7月15日 AFP】
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もちろん、問題の根底には、非衛生的な清掃をする従業員の意識の問題がありますが、それはそれとして、これは使えるアイデアかも。
こうした取り組みが広がることで、ホテルのシーツ・毛布が清潔になるのなら旅行者としては大歓迎です。
昔は中国のトイレというと、仕切りがない「ニーハオトイレ」だとか、異様に汚いとか、非常に評判が悪く、このために中国旅行を二度とリピートしないという方もいました。
そのトイレも最近は大きく変化し、ほとんどは水洗式(もちろん個室)になっています。
昔ながらの「ニーハオトイレ」は、昨年、貴州省の田舎町の公園で遭遇したのが最後。(ガイド氏も「まだありましたか!」と驚いていましたが)
ちゃんと、ジェンダーを問わない多目的トイレが設置されているところも多くなりました。
ただ、温水便座の普及はこれからのようです。
個室が使用中かどうかは、鍵をかけた際に、ノブのところが赤色が表示される・・・という形式が日本では一般的ですが、躍進目覚ましい中国では、下記のような電光表示トイレも。(日本でも大都市ではあるのかもしれませんが、田舎者の私は国内では見たことがありませんでした)
明日は「八角寨」という奇妙な形の山が見渡せる場所に行きますが、山登りする必要があります。
暑い中の山登りですから、汗だくになります。まあ、普段不健康な生活をしているので、たまにはいいかも。