家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

歯の丈夫な奴

2014-09-16 09:04:10 | Weblog
春野の家の裏に金属製のロッカーがある。

その中に除草剤などの農業用薬剤や肥料そして魚や鳥のエサを入れてある。

ナイロン袋に入っているヒマワリの種はヤマガラのエサだ。

私が到着するやいなや「ジージ」と鳴いてエサをせがむ。

荷物を家の中に入れて最初にすることは鳥や魚のエサやりということになる。

ロッカーを開けて袋を取り出すとヒマワリの種が、こぼれ落ちた。

「あれ、変だな」と感じて袋をよく見ると穴が空いている。

空いた部分を重ねてガムテープで応急処置しておいた。

次の時、また穴が空いていた。

「絶対に変だ」と思いロッカーの中身を全部出してみた。

すると、ひまわりの種の袋以外にも2種類の肥料袋に複数穴を空けられていた。

穴は小さいが確実に中身を出して運んだ形跡がある。

犯人はアリであった。

現行犯を見つけたが罰することでは問題は解決しない。

ロッカーの中は、もちろんきれいに拭きあげ処分するものは処分しヒマワリの種はビンに入れておくことにした。

しばらくは何事も起きなかった。

最近驚くことがあった。

ビンのフタであるプラスティックにカジった跡が付いているのだ。

その削り粉がフタの上やロッカーの床に落ちている。

「今度はアリじゃない」

ロッカーの中にアリの姿は見えない。

「こんな硬いプラスティックをかじることのできるのは?」

ネズミだとしたら可能であろうがロッカーは閉まっている。

開けて入り作業の後、締めて出ていくとは考えにくい。

ロッカーの掃除の時に大きなムカデが1匹入っていた。

奴なら隙間から入りこむことは容易い。

奴はプラスティックのフタをカジれるだろうか。

謎は深まる。

とりあえずエサの類を今は家の中に保管することにした。