シイタケを収穫しにいった。
シイタケ畑に何か違和感があった。
ホダ木にシイタケが生っているのは当然だ。
だが地面にも生っている。
拾い上げてみる。
傘は傘だけで地面に置いてあるだけだった。
柄(軸)の部分はない。
これは人間ではないなと直感した。
以前我が家の周りに100匹以上のサル集団が反日滞在していったとY爺さんから聞いた。
その時はシイタケのホダ木に付いていたはずのシイタケに生りかけていたイボのような小さな突起が全部取られていた。
これは指を持つ動物が器用に摘んで取り外したに違いないと、だからサルが、いちいち取って食べたのだと理解した。
で、今回は軸の部分だけ食べて傘を捨てていった。
だから今回もサルの仕業に違いないと思っている。
シカならば傘からパクリと食べるであろう。
傘だけ残して食べるにはシカは余りに不器用であろう。
傘に食いついて切り外し、それを落としておいてホダ木に残った軸を食べたとしても傘に傷らしき跡は付いていない。
また我が家のホダ木はお互いに組んで倒れないようにしてある。
その組まれたホダ木の狭い空間に入り込んで食ってある。
これもシカの体型からいって無理がある。
またメッシュの柵で囲ってあるため、そう簡単には入ってこられない。
もし入ってきてもシカなら足跡が残っているはずだ。
他にもシイタケを食べそうな動物は居る。
だがどう考えても状況はサルの犯行を裏付けている。
ささっと拾い集めてみると50個以上あった。
まるで傷ついていない様子なので食べようと思えば食べられるのであろう。
が、その気がしない。
コンポストの中に放り込んでしまった。