家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

台風24号被害春野

2018-10-05 07:44:56 | Weblog
過ぎ去った強烈な台風の怖さが冷めやらぬ翌朝私のケータイが鳴る。

春野のY爺さんの息子さんからだった。

私の山の木が倒れて道路を塞いだから切らせてもらった、ということだった。

さらに家に向かって木が1本倒れているから承知しておいて、と教えてくれた。

妻と二人で自宅の片付けを早々に済ませ急行した。

家に向かって倒れているのは大きなケヤキだった。

まずは道路を見て回る。

切ってくれた杉の木以外にも3本道路に掛かって倒れている。

私はチェーンソーを持ち出し妻は熊手を持って急ぐ。

私が飛び出た部分を切り落としている間妻は道路に無数に落ちた杉の枝と葉っぱを片付ける。

水路にも、たくさん木や枝葉っぱの類と、その下には石や小さな岩が転がっている。

柔らかい杉の木を切るにも時間のかかるチェーンソー。

ケヤキなど歯が立つわけがない。

ついでにソーチェーンを購入して帰宅した。

翌日はひとりで新品のソーチェンを付けたチェーンソーで家の周りを回る。

合計20本は倒れているだろうか。

やっと敷地内のケヤキに取り掛かる。

根元から切り始めると屋根の上にある枝が瓦を直撃しそうなので屋根に上って、それらを先に切り落としておいた。

枝を1本切っただけでケヤキは大きく「グルリ」と動き向きを変えたり下に「ガガーン」とズレ落ちたりする。

どうしていいのか、と悩んでいるとY爺さんが来てくれた。

「こんなの、ここから切りゃいいでぇ」と言うが早いかチェーンソーで切ってしまう。

2箇所目を切っていると「車が通れない」とY爺さんは戻っていった。

それからは自分でコツコツと作業を続けた。

翌日は関西電力災害復旧班という車が6台助けに来てくれた。

電線に掛かったり電気に悪影響を与える樹木を切っていく。

作業には無駄がなく、それでいて素早い。

チームワークで安全を確保している。

たくましくありがたい。

私は切り終えたケヤキの太い枝と小枝に分け、さらに葉っぱと小枝を腐葉土作りの場所に捨てた。

道路下が明るいなと感じて覗き込むと大きな杉の木が3本根こそぎ倒れていた。

だが不思議なことに大木を倒すほどの強風であったがプラスティックでできた植木鉢が、ずっとその場所にあった。