初仕事があった。
去年末に友人たちを山に案内して気付いたことだ。
シイタケを食べられないように囲ってあるフェンスが倒れている。
1m×2mのワイヤーメッシュを横長にして繋いであるそのフェンスが10枚ほど。
フェンスは、所々金属製の杭を打ってある。
だがその杭もグンニャリ折れ曲がっている。
フェンスに毛が付いていたしフェンスの中も外もフンだらけなので、侵入犯は
シカであると断定した。
シイタケが無い時期でもシカにとっては、いろいろな植物が美味しいエサなのだ。
それぞれのワイヤーメッシュを繋いであるので1枚起こせば全体が起きてくる。
妻には、ここをお願いした。
妻が内側から押している間に私が杭を立ち木にハウスバンドというヒモで固定して元通りにした。
その際この中に入り込んだであろう場所を見つけた。
もう何度も何頭も出入りしたため足場が踏み固められている。
そこからならば坂を利用して簡単に侵入できる。
だが出る時には登坂となるのでジャンプ力の差によって失敗することもある。
その時にフェンスを倒してしまい証拠である毛を残してしまった。
「あれさえなければ、ここは鹿の苑だったのに。所有者が気付いてしまった」と鹿たちが言っていそうだ。
そういえば随分前にシイタケが変な食べ方をされているときがあった。
傘が残っていて茎だけが食べられていたのだ。
まるで地面からシイタケが生えてきたかの様相だった。
今回フェンスを元通りにしたということは再びシカ有利にしてしまった、ということでもある。
シカの入らない方法を取らないと鹿の苑復活となってしまう。
もう一仕事残っている。