車庫の天井に設置してあった蛍光灯が、その下に木材などいろいろ置いてあるため車庫に届く光は限られ暗い思いをしてきた。
車が無くなった今は自由に出入りできるようになり、それは同時に天井裏にも入りやすくなった。
天井裏に入ることのできる場所は一ヶ所しかなく、そこに脚立を置いてよじ登る。
蛍光灯に接触するには木材を丁寧に重ね合わせて足の入る場所を作ってからだ。
長い木材の端を持って全体を動かすのは、とても力のいる作業だった。
手袋をしているのでトゲが刺さることはないが積もりに積もったホコリが体中に降りかかる。
今日は、新品おろしたてのズボンだった。
作業着ではあるが、いきなりのホコリは少し気が引けた。
蛍光灯の球を外すと、次にやらなくてはいけない作業が見える。
蛍光灯の球の上の反射カバーを取り外せば、あとはビスを2本取り外すのみだ。
ところがインパクトドライバーが手元にないためドライバーで1本ずつ手回しして外すしかない。
取れたら蛍光灯自体をコードの流れの反対向きに向かって下ろしていく。
今度は組み立て作業だ。
今度もインパクトドライバーの無いことが残念だった。
車庫の床に蛍光灯の光が届くと「これなら夜でも雨でも作業できるぞ」と嬉しくなった。
実際には、ほぼそういう状況は起きないと思うが。
ホコリだらけになって作業を終えて部屋に戻って妻に説明する。
苦労して作業しても、ほとんど私の苦労と喜びは妻には伝わらなかった。
妻は車庫を利用する機会はほぼ無かったし今後もないであろうから。