長い間車庫の隅に追いやっていたヤマハのメイトを復旧することにした。
車庫から出す時にすぐに気付いた。
「ガソリンが入れっぱなしじゃん」
やはりガソリンは変質しガソリンタンク内は汚れだらけだ。
まずはこれをキレイにする。
それにはまず足元の風防を外しガソリンタンクそのものを外す。
そしてトイレ用酸性洗浄剤「サンポール」を使って錆落としをする。
使用後のサンポールはトイレに使用した後と同じように下水道に廃棄した。
ガソリンタンクに少しだけガソリンを入れてみた。
キックしてもエンジンはかからない。
そんな簡単にかかるとは考えていないが一応やってみた。
ガソリンタンクの後はキャブレターだ。
キャブレター内に入っているバルブなどはアクセルワイヤーと共に、そのまま袋に入れてオートバイに吊るしておく。
全ての繋がりを外してキャブレター単体にする。
恐る恐るビスを外してフロート室を開けてみた。
フロートなどはきれいなものだが室内は粉っぽい物や粘り気のある物等で満ちていた。
キャブクリーナーをひと吹きすると驚くほどきれいになる。
何度か吹きかけウエスで拭き取りネジを外してネジの中に吹きかけ穴とパイプが繋がり且つ錆等が無いようにする。
キャブレターを戻してエンジンを掛けてみる。
「掛かった」
喜び勇んで車体を基に戻してガソリンタンクを満たした。
するとキャブレターのドレンホースから「ツー」とガソリンが漏れ出した。
エンジンを掛けると初めのうちは掛かったがすぐに停まってしまう。
もう一度キャブレターの掃除が必要だしガソリンタンクの汚れたものがキャブレターに流れ込まないように「フィルター」を設置する必要がある。
何度かやっているうちに手際が良くなり記憶もしっかりしているので組み立ても簡単に感じるようになった。
バッテリー交換しエンジンオイル交換し点火プラグ交換も済んだ。
ナンバー交付も受け自賠責にも加入して、あとは元の姿に戻すだけだ。
車も自転車にも不便な時に活躍してくれると思う。
10年以上眠らせておいた間に自分が随分年取った。
だがそれを基に楽しい生活は広がると思う。
無理せず楽しみは広げよう。