モーガンミーティングに参加した。
私のモーガンは25年で手放したがモーガンクラブには、まだ所属している。
今回は友人が乗せて行ってくれた。
彼は50年以上同じモーガンに乗り続けている。
ミーティングで集まったモーガンの中では最古である。
高速道路も時速120Km出るし清里辺りの坂の上りも下りも問題ない。
皆と約2時間のツーリングをしてパーティーに参加し楽しく過ごした。
その仲間には私のモーガンを購入した人物も混じっている。
元私のモーガンは皆がよく知っているが人物だけは「初めまして」の感覚だ。
翌日、私は運転を任され自宅まで全て運転した。
さて今日は雨の予報だ。
朝食後ガソリン補給し、すぐに帰路についた。
やはり雨が降り出し中央道はゆっくりと走った。
双葉ジャンクションから中部横断自動車道に入ると雨がひどくなってきた。
この道路は新東名高速道路に合流するまでまだほぼ1車線しかない。
つまり先頭の車の速度が全体の流れを支配することになる。
少しプレッシャーを感じた。
というのはこの車、雨にはめっぽう弱いのだ。
20センチ未満の長さのワイパーブレードが2個付いていてフロントガラスの水滴を半分程度しか落とせない。
そして今のどの車にも付いているデフロスターが付いていない。
もちろんエアコンなど有ろうはずもない。
ではフロントガラスの曇りはどうするかというと「タオルで拭き取る」しかない。
雨が極強くなってきて、すると窓の上から水の侵入が始まり窓の内側に水滴が落ちてきてとても見にくい。
窓の内側にもワイパーが欲しかった。
トンネル内は雨こそは無いが前の走行車両の起こす水しぶきが煙幕のようになって走行を邪魔する。
しかもトンネル内の湿度が高くて窓が曇る。
それらの運転障害をタオルで解決して走る。
最悪のコンディションの中を無事走行していった。
静岡辺りを過ぎると雨も小降りになり走行車も減って余裕が出てきた。
「俺にハンドルが欲しい」「実は怖かった」と持ち主のO氏は心細さを吐露した。
私も怖かったが彼のほうがもっと怖かったことが痛感できた。
翌日忘れ物を取りに彼の家に行ったが既に直せるところは直し部品の手配も済んでいた。
直したところは、まさに職人技であった。
これが50年以上保持し乗ることのできる秘訣だなと思った。
やはり彼は偉大な存在だ。