家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

水鉢掃除

2015-05-05 08:03:25 | Weblog
妻の記憶では「もう10年以上放ったらかしだよ」という。

水鉢の中には睡蓮が入れっぱなしになっている。

私の記憶では赤と黄色が毎年咲いていたような。

記録を見ると2011年に亀が入り込んでいたという事件があったから放置したのは4年間かな。

水鉢の中の水を、というより腐臭のする泥水を捨てる。

ホースでは目詰まりするので柄杓で一杯ずつ掬ってはこぼす。

「これじゃぁ生き物は生きていけない。メダカも金魚も絶えてしまうわけだ」

水分がほとんどなくなってから睡蓮を水鉢から出す。

だが長い間放置したため根が鉢の中にビッシリと張り、うまく出てこない。

鉢を斜めにして引きずり出した。

本来なら株分けしなくてはいけなかった巨大な根の塊が現れた。 

適当に株分けしても尚且つ余る根っこ。

火を近づければ「ボッツ」と引火しそうなメタンガスの臭いがする。

よく晴れた日の午前中に駐車場で夫婦で繰り広げる水遊び。

通りすがる近所の人達も「面白そう」と声をかけてくる。

見知らぬ、きれいな老女も立ち止まって声をかけてきた。

我が家の前をよく通るらしく、どんな草花が植えてあり鉢の中には魚がいることも承知しているようだ。

猫の散歩をするご近所さんも現れた。

「いつもこの鉢にスリスリするんです」と説明してくれた。

猫まで常連だったとは。

作業は中断を繰り返したが2個の水鉢から睡蓮が出され内側の壁にへばりついたコケ状のものを削り取った。

株分けした睡蓮を水鉢の中に戻し、きれいな水を入れた。

どちらの鉢にどの色の睡蓮が入ったのか分からなくなってしまった。

別の鉢の中で元気に泳ぐ魚たちが加わるのは、もうすこし先のことだ。






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