部屋で本を読んでいると、ばかに外が異様な音で騒がしい。
本から目を放し、その場で外をうかがった。
カラスが騒いでいるのだった。
あまりにも殺気だった声なので外に出てみた。
声が移動し始めた。
その瞬間私の真上を1羽の鳥が舞い、その後に40羽ほどのカラスがついて行った。
その追われる鳥は一目でフクロウだと分かった。
隣接する小学校の校庭を越えた辺りで再びカラスが電線やら夜間照明の塔の上、また校舎の屋上に止まって大きな声で鳴き続けている。
私は靴に履き替えカメラを持って小学校の向こう側にある川沿いの桜並木まで歩いていった。
「カラスが見張っているから、あの辺りに居るはずだ」と確信していた。
桜の木1本1本を丹念に見ていった。
急にカラスが鳴くのを止めた。
あれほどやかましく鳴いていたのにピタッと止んだ。
私はとっさに「近いな」と感じ取った。
カメラのスイッチを入れて足音を立てないように移動した。
「居た!」
やはり間違いなくフクロウだった。
首をグルリと回して私と目が合った。
距離にして3メートル。
カメラを構えたとたんにバサバサと飛び立ってしまった。
広げた羽の巾は約60センチ。
「馬鹿!お前!追われるぞまた」声に出して言った。
しかし私のせいでもあった。
再びカラスの追跡が始まった。
ただし今度は20羽ほどに減っていた。
相変わらず大きな声で叫び合っている。
もう一度カラスの集団の辺りまで歩いていった。
カラスは羽毛が逆立っているし仲間同士で追いかけあっているから気が立っているのだろう。
集団の中ほどにある木や軒下を見て回ったがフクロウの姿は見つけられなかった。
暗くなるまで、そのまま居れば今度は形勢が変わり逃げのびるであろうと思い引き上げた。
撮った写真を見てみたら、およそフクロウだとは分からないものだった。
本から目を放し、その場で外をうかがった。
カラスが騒いでいるのだった。
あまりにも殺気だった声なので外に出てみた。
声が移動し始めた。
その瞬間私の真上を1羽の鳥が舞い、その後に40羽ほどのカラスがついて行った。
その追われる鳥は一目でフクロウだと分かった。
隣接する小学校の校庭を越えた辺りで再びカラスが電線やら夜間照明の塔の上、また校舎の屋上に止まって大きな声で鳴き続けている。
私は靴に履き替えカメラを持って小学校の向こう側にある川沿いの桜並木まで歩いていった。
「カラスが見張っているから、あの辺りに居るはずだ」と確信していた。
桜の木1本1本を丹念に見ていった。
急にカラスが鳴くのを止めた。
あれほどやかましく鳴いていたのにピタッと止んだ。
私はとっさに「近いな」と感じ取った。
カメラのスイッチを入れて足音を立てないように移動した。
「居た!」
やはり間違いなくフクロウだった。
首をグルリと回して私と目が合った。
距離にして3メートル。
カメラを構えたとたんにバサバサと飛び立ってしまった。
広げた羽の巾は約60センチ。
「馬鹿!お前!追われるぞまた」声に出して言った。
しかし私のせいでもあった。
再びカラスの追跡が始まった。
ただし今度は20羽ほどに減っていた。
相変わらず大きな声で叫び合っている。
もう一度カラスの集団の辺りまで歩いていった。
カラスは羽毛が逆立っているし仲間同士で追いかけあっているから気が立っているのだろう。
集団の中ほどにある木や軒下を見て回ったがフクロウの姿は見つけられなかった。
暗くなるまで、そのまま居れば今度は形勢が変わり逃げのびるであろうと思い引き上げた。
撮った写真を見てみたら、およそフクロウだとは分からないものだった。
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