姪の子供(コタロウ)と母親を乗せて中部国際空港に行った。
我が家から東名高速を利用して約1時間半の道のりだ。
コタロウは東名に入る前から「まだ?」と言う。
あまり車に乗って遠出をしたことがないようだ。
車の中は「マジレンジャー」のCDがかかり音楽や物語で充満していた。
マジレンジャーも一緒に連れて行ったみたいだった。
中部国際空港の駐車場に到着すると間近にタイ航空の旅客機が見えて、その大きさに感激していた。
ターミナルビルに入りスカイデッキと呼ばれる離着陸の見える場所に出ると、いきなり走り始めた。スカイデッキの先端に行くと目の前で離発着が見られるのだ。
大きな飛行機が滑走し始めたと思うと浮き上がり、みるみる空高く上がって行き、すぐに見えなくなってしまう。
次は空から光が降りてくる。近づくと飛行機であることが分かる。離陸を待っている飛行機の頭上を通過して着陸した飛行機は駐機場に移動していく。
駐機場では、いろいろな車が働いている。
燃料を補給する車は飛行機の主翼の下にホースを差込み地面下にある燃料タンクから燃料を供給している。
コンテナをいくつも積んでいる車がムカデのように飛行機の周りを這い回っている。
飛行機の前輪に棒を取り付けて飛行機を押し出している車もあった。飛行機はバックして広いところに出て行く。そのあと棒を取り外し、その車の後に取り付けて引っ張って戻っていった。
飛行機はパイロットの運転になり地面に描かれた線の上をピッタリなぞって滑走路に出て行った。
コタロウは全てを興味深く見守っていた。
デッキの鉄柵につかまって立っていると警備員がやって来て静かに
「危ないですから座っていてもらえますか」と言った。
制服を着たおじさんに注意される経験はコタロウの良い躾になったであろう。
母もひ孫の姿を見て嬉しかったと思う。ひ孫がいつもの生活では出来ない経験を積んでいる。この経験が、その後の人生に影響を与えるに違いないことを知っている。
私はコタロウと母の両方を見られて嬉しかった。
帰宅する車の中で30分ほど眠ってくれた。この間だけは静かに話ができる大人だけの時間であった。
目を開けると充電後の機器のように今までにも増して活発に活動した。
出てくる言葉は「ウンチ」「オシッコ」と下ネタばかり。母も妻も辟易していた。
しかし私は、この手の下ネタが好きだ。
小さな子供が靴の左右を取り違えて履いているのを見ると、とても可愛く感じる。
靴の左右はすぐに区別がつくようになってしまう。まだ区別がつかない、その時期の段階の子供がたまらなく可愛い。下ネタも同じようなものである。ある時パタッと言わなくなってしまう。それまでの間は、この下ネタを楽しみたいのだ。
コタロウは大人になったら漁師になるという。理由は「まぐろ」が好きだからだ。
海辺に家を建ててジージと住むのだという。
海辺に家を建てるのは本人曰く「オラは車がないから」だそうだ。
ジージと住むというのは私と一緒に住むということらしいが何故そういう発想になるのかは謎だ。
ただ私を好んでくれていることは充分に分かった。
ありがたいことだ。
しかし、だからといって躾のきびしさを緩めることはない。
我が家から東名高速を利用して約1時間半の道のりだ。
コタロウは東名に入る前から「まだ?」と言う。
あまり車に乗って遠出をしたことがないようだ。
車の中は「マジレンジャー」のCDがかかり音楽や物語で充満していた。
マジレンジャーも一緒に連れて行ったみたいだった。
中部国際空港の駐車場に到着すると間近にタイ航空の旅客機が見えて、その大きさに感激していた。
ターミナルビルに入りスカイデッキと呼ばれる離着陸の見える場所に出ると、いきなり走り始めた。スカイデッキの先端に行くと目の前で離発着が見られるのだ。
大きな飛行機が滑走し始めたと思うと浮き上がり、みるみる空高く上がって行き、すぐに見えなくなってしまう。
次は空から光が降りてくる。近づくと飛行機であることが分かる。離陸を待っている飛行機の頭上を通過して着陸した飛行機は駐機場に移動していく。
駐機場では、いろいろな車が働いている。
燃料を補給する車は飛行機の主翼の下にホースを差込み地面下にある燃料タンクから燃料を供給している。
コンテナをいくつも積んでいる車がムカデのように飛行機の周りを這い回っている。
飛行機の前輪に棒を取り付けて飛行機を押し出している車もあった。飛行機はバックして広いところに出て行く。そのあと棒を取り外し、その車の後に取り付けて引っ張って戻っていった。
飛行機はパイロットの運転になり地面に描かれた線の上をピッタリなぞって滑走路に出て行った。
コタロウは全てを興味深く見守っていた。
デッキの鉄柵につかまって立っていると警備員がやって来て静かに
「危ないですから座っていてもらえますか」と言った。
制服を着たおじさんに注意される経験はコタロウの良い躾になったであろう。
母もひ孫の姿を見て嬉しかったと思う。ひ孫がいつもの生活では出来ない経験を積んでいる。この経験が、その後の人生に影響を与えるに違いないことを知っている。
私はコタロウと母の両方を見られて嬉しかった。
帰宅する車の中で30分ほど眠ってくれた。この間だけは静かに話ができる大人だけの時間であった。
目を開けると充電後の機器のように今までにも増して活発に活動した。
出てくる言葉は「ウンチ」「オシッコ」と下ネタばかり。母も妻も辟易していた。
しかし私は、この手の下ネタが好きだ。
小さな子供が靴の左右を取り違えて履いているのを見ると、とても可愛く感じる。
靴の左右はすぐに区別がつくようになってしまう。まだ区別がつかない、その時期の段階の子供がたまらなく可愛い。下ネタも同じようなものである。ある時パタッと言わなくなってしまう。それまでの間は、この下ネタを楽しみたいのだ。
コタロウは大人になったら漁師になるという。理由は「まぐろ」が好きだからだ。
海辺に家を建ててジージと住むのだという。
海辺に家を建てるのは本人曰く「オラは車がないから」だそうだ。
ジージと住むというのは私と一緒に住むということらしいが何故そういう発想になるのかは謎だ。
ただ私を好んでくれていることは充分に分かった。
ありがたいことだ。
しかし、だからといって躾のきびしさを緩めることはない。