家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

3回目のコンサート

2009-01-27 09:24:20 | Weblog
今月そして今年3回目になるコンサートに行って来た。

場所は愛知県芸術劇場コンサートホール。

読売日本交響楽団とピアノソリストのフランク・ブラレイの演奏だ。

先日我が家に滞在したヴァイオリニストのヒナが交響楽団の一員として出演するからと急遽伝えてきた。

このコンサートホールの音は毎回すばらしいと感心する。

一人ひとりの音が忠実に聴こえてくるし全体の音響もバランスよく伝わる。

モーツァルトのピアノ協奏曲第23番第2楽章など感涙ものであった。

木管の柔らかな流れをピアノが静かに受け継ぐ様は「美しい」以外の表現が思いつかない。

R・シュトラウスの歌劇<ばらの騎士>組曲は、これまた各楽器の良さが全体に表れていた。

「あれ?何の楽器だろう?」と演奏者を見回して初めて

「ああ。これとこれの音の融合か」と気付くほど微妙な音を作り出す。

「バンッ」と音が出て余韻という音の減衰を楽しみ、そしてさらに「無音」を味方にして次の音に繋げる。

指揮者を初め演奏者の職人的完成度の高さを感じた。

さて我がヒナは第一ヴァイオリンの最後列にいた。

妻が客席から合図をしたら答えた。

我々と一緒にひつまぶしとケーキを食べたときの彼女とは別の仕事人になっていた。