春野の家の下に「ぬた場」といわれる場所がある。
動物たちが泥を身体に塗りたくる泥の池だ。
いつでも水が湧き出ていて池になっているが水が流れたり水かさが増すことはない。
水が濁っているときには誰かが利用したということだ。
間近まで行ってみた。
ほぼ一定になった水量は不思議なことに湧き出している箇所も流れ出ている箇所も見当たらない。
湧き出る量と蒸発や染み出ていくことで失う量とが長い間一致していて、それを獣たちがよく知っていて利用しているのだろう。
獣の利用した跡は見当たらなかった。
だが近くの杉の木には泥が付いていた。
その位置からしてイノシシが泥を浴びた後その杉の木で身体を擦ったのだろうと推察した。
「ひょっとして鹿の角が落ちてはいないか」とも期待したが、それはなかった。
生き延びたダニを拾うくらいが関の山かもしれない。
動物たちが泥を身体に塗りたくる泥の池だ。
いつでも水が湧き出ていて池になっているが水が流れたり水かさが増すことはない。
水が濁っているときには誰かが利用したということだ。
間近まで行ってみた。
ほぼ一定になった水量は不思議なことに湧き出している箇所も流れ出ている箇所も見当たらない。
湧き出る量と蒸発や染み出ていくことで失う量とが長い間一致していて、それを獣たちがよく知っていて利用しているのだろう。
獣の利用した跡は見当たらなかった。
だが近くの杉の木には泥が付いていた。
その位置からしてイノシシが泥を浴びた後その杉の木で身体を擦ったのだろうと推察した。
「ひょっとして鹿の角が落ちてはいないか」とも期待したが、それはなかった。
生き延びたダニを拾うくらいが関の山かもしれない。