年金暮し団塊世代のブログ

男寡になった団塊世代の年金の現実と暮らし向きをブログで。 今や仕事になった鳥撮り(野鳥撮影)の成果もアップします。

数の数え方 (その1~フランス語)  (2008年9月)

2008年09月25日 | 日々雑感


私めは30年程前にベルギーのブリュッセルに住んでおりました。 ベルギーは北部のフレミッシュというオランダ語の派生(?)語と、南部のフランス語を話すワロン地方に分かれており、首都のブリュッセルはフレミッシュ地方の中に飛び地のようにあるフランス語を話す地区でした。 フランス人に言わせるとベルギーのフランス語は独自の言葉が多く(?)本当のフランス語ではないと言っておりましたが…。

フランス語の数の数え方 は10進法と20進法が混在しており、更に昔は60進法だったことから60以上の数の数え方も難しいです。

1~16までは固有の数字があります。 1はアン、10はディス、16はセーズですが、17はディ(ス)・セットで(10+7)という言い方になります。 20はヴァンで、21はヴァンテ・アンで(20+1)です。 30、40、50、60は固有の単位がありますが、70はソワサント・ディスで(60+10)と言い、昔の60進法の名残です。 80はカトル・ヴァンで(4X20)という言い方になり、20進法になります。 90はカトル・ヴァン・ディスで(4X20+10)です。

私めのブリュッセルでの住所が97番地で、カトル・ヴァン・ディ(ス)・セット、つまり(4X20+10+7)でした。 が、ベルギーのフランス語には90にノノンティーという単位がありまして、ノノンティー・セット(90+7)でした。

こんな数え方では足し算も引き算もうまくできるはずがありません。 ましてや掛け算、日本でいう「九x九」(くく)なんてのものは全く論外です。 昨年でしたか、石原 東京都知事がフランス語の数の数え方に文句を言ったことがありましたよね。

例えば、店屋で釣銭を渡す時、引き算をしてお釣りは幾らと直ぐには出てきませんから、例えば86円の品物を100円で払うと、87、88と1円硬貨を100円になるまで1枚ずつ置いていく、足し算方式が普通です。

先日フランス人のオーナー・シェフが開いているフレンチ・レストランでフランス語で話した時に、数の数え方が話題になりましたので、思いついて書いてみました。


コメント