私め、雨や、冬季だと雪で 外(鳥撮り)に出かけられない日には読書で過すこともあります。 だから買い置きの本が必ず何冊か家にあります。
今年1月2月に読んだ本は2冊です。
昨年9月に、私めが大ファンの「新宿鮫」シリーズの5年ぶりの最新作、「新宿鮫X 絆回廊」 (大沢在昌著。¥1,600+税)を読んだことを書きました。(→ こちら)
今回読んだのは、その「新宿鮫」の初短編集「鮫島の貌」(大沢在昌著。¥1,500+税)です。(↓)
「The Haunt」の英題が付いておりますが、これは「新宿鮫」の主人公「鮫島」の「生息地」、つまり新宿を指しているのでしょう。 「新宿鮫」シリーズを読んでいる人には各短編の背景が判るので、益々面白く読めます。 が、背景が判らない初めての読者でも十分に楽しめる内容になっております。
もう1冊は「ビブリア古書堂の事件手帳」(三上延著。¥590+税)です。(↓)
(↑)の帯にある宣伝文句に目を奪われて買った文庫本です。 私めが毎年読むことにしている「本屋大賞」にノミネートされた作品です。 但し、ミステリーですから内容は書けません。
ただ、この本の体裁は、いわゆる「ベッド・ディテクティヴ(bed detective)」そのものです。
つまり、探偵が部屋から出ることなく、自分の目で現場を見ずに、他人の話や事件の調書などのデータを基にして頭の中で推理を展開するという点では、安楽椅子探偵(アームチェア・ディテクティブ(Armchair-Detective)と共通ですが、探偵が怪我などで病院のベッドの上にいる(detective on the bed)ため動くことができないという外形的特徴そのものを ずばり採用しております。
登場人物像も極めて判り易く、万人受けする設定になっております。 それだけに、「第1位」になったというのも ある程度納得できますね。
いつもの通り 上記2冊の本は市立図書館に寄贈しました。
(画像をクリックすれば大きくなりますので、お試し下さい)