第2847回でオールスター前に打率トップに躍り出たイチロー選手を取り上げましたが、オールスターでのランニングホームランを含む三安打でMVPを取ったものの、後半戦は打率を落として2位に低迷していました。しかし、相手のオルドネス選手がここに来て急激に打率を落として、やっと同率首位に並びました。
なんとか、8月に月間50本安打を達成して一気に200本と首位打者を決定的にしてもらいたいなんて欲張った期待をしています。
しかし、後半の不振の中にも1500本安打の達成などがありましたが、そんなことでは満足していないようです。この気持ちがある限り彼の活躍は期待できそうです。
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それでも記録のスピードを知ると、不満を口にした。
「やっぱり一番ではないのに腹が立つ」
1060試合での達成は1900年以降では、アル・シモンズ(1040試合)、ジョージ・シスラー(1048試合)に続いて歴代3位のスピード記録。通算4191安打を放った“球聖”タイ・カッブの1070試合を10試合も上回る。ここ50年間ではウェード・ボッグス(レッドソックスなど)の1115試合を抜いて最速だ。
ただ、半世紀以上も前の選手と比べられることに話が及ぶと「それが事実がどうか分からないから、比べられるかどうか分からないけど、5年ぐらい前の選手と比べられるよりは気持ちがいい」。到達スピードもさることながら、比較される4人すべてが野球殿堂入りしていることが、何よりもイチローの記録のすごさを物語る。…以下略
この気持ちで2000本安打は最速を期待したいものです。その気力は十分ありそうです。
1日、読売新聞より
理想どおりじゃない
イチローが今季150安打に到達した。…中略 104試合目での150安打は、シーズン230本を超えるペースだが、イチローは不満そうに「理想のペースではない。100試合で150本が理想だから」と話した。
彼の目指すところを始めて聞いた気がします。一試合1.5本安打ということですから160試合で240本です。もっと打っていそうな気がしますが、それだけ一試合複数安打が難しいと言うことですね。道理で連続試合安打も難しいはずです。
よく考えてみたら何とも凄い目標なんですね。それにしても、この気持ちを持ち続けてくれれば2000本への最速も夢ではなさそうです。
ちなみにこの数字を上回っているのは大リーグ最初の2001年と2004年の262本安打の年です。参考:イチロー
恐れ入りました!