ゴーンさんの逮捕には驚きましたが、日本の経営者と世界の経営者のとんでもない報酬の差に興味があったので、2016年5月8日、第6062回の「★ゴーン氏の報酬は『高額過ぎ』」で、ゴーンさんの以外に少ない報酬に、フランスで多すぎるとの問題が起きていることに疑問を感じ、案外上場企業の経営者も報酬は少ないのかと思ったものでした。
ところが、今年の6月30日、第1125回の「★トヨタの役員報酬、初の10億円台はルロワ副社長…」で、取り上げたようにトヨタは社長よりスカウトした外国人の報酬が倍以上だったので、やはり、日本の経営者は世界とは違うことを改めて認識したものです。
となると、ゴーンさんの今年の報酬が気になりましたが、調べることもしませんでした。ところが、今回の逮捕が報酬の過少申告だったというので、やはりゴーンさんは日本の報酬では我慢出来なかったんだろうと納得。
時事ドットコムより 2018/11/20
日 産ゴーン会長を逮捕=役員報酬50億円過少申告か-金融商品取引法違反容疑
日産自動車(本社・横浜市)のカルロス・ゴーン会長(64)が役員報酬を実際より約50億円少なく見せ掛けたとして、東京地検 特捜部は19日、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の疑いでゴーン容疑者を逮捕した。また同社の代表取締役グレッ グ・ケリー容疑者(62)も逮捕。同社本社などを家宅捜索した。特捜部は2人の認否を明らかにしていない。
2人の逮捕容疑は、ゴーン容疑者に関する2011年3月期から15年3月期の5年分の報酬について、実際には計約99億 9800万円だったのに、有価証券報告書に計約49億8700万円と虚偽記載し、さいたま市の関東財務局に提出した疑い。
日産によると、同社は内部通報を受けて数カ月間の内部調査を実施。ゴーン容疑者には役員報酬の過少申告のほか、目的を偽った投 資資金の支出や、私的な経費支出といった複数の重大な不正が認められた。ケリー容疑者も深く関与しており、検察に情報提供したと いう。
日産はゴーン容疑者の会長職と代表取締役の職を解くことを22日の取締役会に提案する。ケリー容疑者の代表取締役の職も解く方 針。
ゴーン容疑者は経営不振に陥った日産の立て直しのため、フランス自動車大手ルノーから派遣され、1999年6月、最高執行責任 者(COO)に就任。2000年6月に社長に昇格した。翌年には最高経営責任者(CEO)も兼務し、名実ともに最高実力者となっ た。三菱自動車の代表取締役も務める。
ケリー容疑者は88年に北米日産に入社し、08年4月、日産の執行役員に就任した。09年に常務執行役員となり、12年から代 表取締役を務めていた。
日産の話 深くおわび申し上げる。早急に企業統治上の問題点の洗い出し、対策を進める。
フランスでは、どう思われるのでしょうか興味深いところです。さて、中韓にのめり込んでいるように思えた日産は、これからどうするのでしょう。これも興味深いですね。