ロシアはけっこうしぶといようです。何と、ルーブル決済が史上最高を記録したそうです。
宮崎さんが詳しく取り上げてくれています。こうなるとウクライナ戦争がどうなるかはまだまだ分からないようです。一体、世界はどうなることやら。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和四年(2022)10月7日(金曜日) 通巻第7485号
ルーブル決済が史上最高記録。ロシア経済はしぶとい
天井知らずの米国のウクライナ支援に米国民に不信感広がる
世界の通貨戦争は奇々怪々、奇妙奇天烈、いかなる貨幣理論、金融バランス理論でも説き明かせない状況。想像を絶する通貨取引空間が現出している。
第一に米国の累積赤字は31兆ドルを突破した。議会とメディアが、この深刻な財政赤字に知らん顔をして居る。ドルは均衡的に云えば大暴落する筈なのに、高騰している。ドルの独歩高は金利が主因だろう
第二にバイデンの天井知らずのウクライナ支援で、米国財政の悪化が継続するという見通しである。
5月に400億ドルという破天荒のウクライナ支援をきめたバイデン政権はその後も小出しで追加支出をつづけてきた。
8月10日に10億ドル、8月19日に7・75億ドル、同月24日に30億ドル。9月8日、6・75億ドル(ブリンケン国務長官はさらに22億ドルの追加を予定と発言)。
9月28日に11億ドル、10月4日に6・25億ドル。中間選挙で与党の敗北は確実なので、それまでに追加支出をやってしまえ、という観じか。
第三にノルドストリームの爆破が、欧州に及ぼす悪影響である。
米国の仕業とする声が強いが、ガスのロシア依存度はハンガリーとラトビアが100%、チェコ86%,スロバキアが75%だが、ドイツは58%,ポーランド43%となっている。冬の暖房が懸念されている。
第四は上に関わるがロシアはガス代金のルーブル建て支払いを要求した。この結果、ロシア通貨ルーブルは逆に上昇し、世銀は「意外にうまく乗り切っている」とロシア経済を評価した。
第五に、そのルーブル決済であるの取引がふえていることだ。
10月3日、一日だけでルーブル取引は空前の703億ルーブル(米ドル11・7億ドル)の瞬間風速、ロシアが資源全般をルーブル建てとして以来、中国、インドなどBRICS諸国が応じている。
西側メディアは「ロシア軍の士気低下し、軍のなかの好戦的タカ派もプーチン批判」(NYタイムズ、10月6日)、ロシア軍は負けが込んできた、核兵器使用の恐れなどと暗い面を報じているが、予備役招集は20万人を超えている。
逆にロシア側の動きを見ると、プーチンにつづいてロシア連邦議会議長も停戦と交渉の開始を呼びかけた。議長は「ウクライナ軍は統制がとれていない。軍の基本的ルールを心得ていない」などと批判した。
こうなると、一体何を信じれば良いのやら。と言うか、情報を安易に受け入れずにじっと見ているしかないのでしょう。
所詮、何が本当かなんて誰にも分からないのかも。真実が明らかになるのは何年も経ってからというか、それも怪しいものです。