Chinaがジンバブエのリチウム利権を抑えたそうです。と言うか、とっくに抑えていると思ってました。
宮崎さんが報告してくれています。政権が代わってもChinaとの縁が切れなかったようです。
こうなると、早くChinaを叩き潰さないと世界は大変なことになりそうです。それにしても、何時まで金が続くのでしょう。何とも不思議です。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和四年(2022)9月27日(火曜日) 通巻第7476号
中国の「華友鉱業」がジンバブエのリチューム利権を抑えた
EVならびに半導体に死活の原料を中国が寡占へ
中国の「華友鉱業」がジンバブエのリチューム鉱山利権を抑え、生産、精製工場を建設中だ。買収したのはマスビンゴ県のビキタ鉱山とされ、膨大なリチューム埋蔵量は推計で世界五位、銅を主体の鉱脈全体で1100万との埋蔵と言われている。
精製工場は年内に完成、稼働は2023年初頭を予定している。西側の脱炭素なんて、何処吹く風である。これによってEVならびに半導体に死活の原料を中国が寡占することになる。
すでに中国は世界最大のリチュームを含むアフガニスタンのアイナク銅山開発を三十年契約でカルザイ政権のときに締結している。いったん開発のためのイン フラ整備、発電所建設に踏み切ったが、内戦の激化で中国人エンジニア8人が殺害されるなどテロが絶えず、工事は中断していた。
タリバンが政権を掌握後、様子見を続けているものの、中国のタリバンへの接近は、西側が誰も手を出さないので独占状態にあり、労働者の宿舎などは建設済みである。
さてジンバブエという治安の悪い国。旧南ローデシアである。
もともと、華友(浙江華友鈷業股?有限公司)はジンバブエにおけるリチューム鉱山買収を進めてきた。
EV電池生産の工場建設をジンバブエ政府と交渉してきた。首都ハラレ郊外のアルカディア社を4億2200万ドルで買収し、開発に3億ドルの投資を表明していた。
条件には鉱石を処理、選鉱施設を建設することで、EV電池原料を製造する工場ではないとしていたのも、アフリカ諸国は、未精製鉱物の輸出を抑制しているからだ。
「借金の罠」に墜ちたジンバブエはムガベ独裁政権が終わっても、中国とのしがらみは切れていなかった。
現在のムナンガグワ大統領は、2017年に事実上のクーデタで、ムガベ夫妻を辞任に追い込み、政権を掌握した。しかし世界最速、最大のハイパーインフレは一向に収まらず、人口1500万の国民は貧困にあえぎ、政府への信頼は薄い。
自国通貨をまったく信用しないジンバブエ国民は、すぐに米ドル、南アランド、ユーロと交換するが、人民元も同国の法定通貨として認められている。
やはり、世界は何としてもChinaを叩き潰す必要があります。このまま、リチウムイオンを抑えられるとEVの市場を抑えられてChinaの延命を許すことになる恐れもありそうです。
EVの市場制覇もChinaの生き残りも無いとは信じていますがやはり何が起きるのかは分らない抱けに油断禁物でしょう。叩き潰すことこそが最良の方法でしょう。