追い詰められているChinaですが相変わらず崩壊せずにやりたい放題です。何と、ブラジルが人民元決裁を導入だそうです。
それだけでなく中東でもやりたい放題のようです。
宮崎さんが取り上げてくれています。それにしても、世界は何時までChinaのやりたい放題を放置しておくのでしょうか。やはり裏で金の亡者達の金が動いているのでしょうか。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和五年(2023)4月3日(月曜日 通巻第7693号
ブラジルのルラ極左政権が人民元決裁を導入へ
ドル基軸体制へ中国の大胆な挑戦がつづく
中国のドル基軸体制への挑戦が続いている。
三月下旬、中国は南米最大のブラジルに楔を打ち込んだ。ブラジルが人民元決済に同意したのだ。極左ルラ大統領の親中路線突進の端緒となる。
中国交通銀行のブラジル現地法人は国際決済をCIPSに繋げるとブラジル貿易局が発表した。中国交通銀行の子会は BOCOM BBMでブラジル通貨レアルと人民元でとの取引が正式に開始されることとなった。すでに2 月に中国人民銀行とブラジルの中央銀行は人民元決済の協力覚書に署名を済ませている。
2022年の中国とブラジル間の貿易は 1715億ドルである。中国からの輸出は機械、コンピューター、繊維、自動車など。一方、ブラジルからの輸出は鉄鉱石、大豆、原油、紙パルプなど双方の品目に偏りがみられる。これらが徐々に人民元に移行する。
ルラ大統領は3月26日から五日間、中国訪問の予定だった。風邪で延期、しかし3月30日には北京で500 人の「ビジネス フォーラム」が開催され、両国の関係者が集まった。
中国の金融筋がいう。
「人民元の国際化には三段階があり第一段階は小規模な国際貿易での人民元使用、第二段階が商品取引での使用、そして第三段階が人民元の基軸通貨への変換です」
中国とブラジルの合意は人民元がブラジルに於いて第 2 段階に到ったということである。ただしブラジル実業界は長きにわたって米ドルに慣れ親しんでいるため、とくに輸出業者が人民元を受けとるまでには時間がかかるだろう。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和五年(2023) 4月4日(火曜日)弐 通巻第7695号
サウジ、露骨な反バイデン。原油を減産して米国の顔に泥を塗った
慌てたシシ(エジプト大統領)がサウジ訪問
バイデンがサウジアラビアを訪問し、原油の増産を要請してから9ヶ月。
2022年7月15日に、バイデンはサウジで首脳会談を行ったものの、サウジアラビア政府は声明で「両国は国際的な原油市場をめぐって、定期的に意見を交わすことで合意した」とだけ述べた。
「人権」を重視する米国リベラル思想をせせら笑うサウジは、愈々反米の立場を鮮明にした。これで1974年から成立していた「ペトロダラー体制」は風前の灯火になったのではないか。
昨年7月16日にはジッダでGCC=湾岸協力会議の加盟国や、イラクなど9か国首脳との会合に出席したバイデン大統領は「アメリカは今後も中東に積極的に関与するパートナーであり続ける」とし、関与継続を唱えるとともに各国に原油の増産も呼びかけた。
米国の要請に聞く耳を無くしたサウジアラビアは同年10月にOPECプラスに呼びかけ、日量200万バーレルの減産で合意していた。
この間、ダボス会議で演説したサウジ財務大臣は「従来の同盟国への援助形態を変更する」と爆弾発言をしている。だまって隣国エジプトの軍事政権の安定に資金の提供はしないと示唆したのである。だからシシ大統領は4月2日にサウジへ飛んだのだ。
その一方で険悪な関係に陥っていたトルコへの姿勢がかわった。サウジの反体制ジャーナリストのカショギがトルコのサウジ領事館で殺害された事件で、トル コは主権侵害に怒り、両国関係は冷え切っていた。二月、サウジアラビアはトルコの中央銀行に50億ドルを預託した。エルドアン体制を支えるためとみられ る。
2023年4月2日、サウジは唐突に減産を発表した。サウジが日量50万バーレル。イラクが21・1万バーレル。UAEは14・4万バーレルをそれぞれ減算し、三ケ国合計で100万バーレル。
ロイターによれば、「石油輸出国機構(OPEC)」とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の追加減産は116万バーレルで、5月から開始し、年末まで継続する。OPECプラスの減産量は日量366万バーレルとなり、世界需要の3.7%相当する。
市場は想定外のサウジの出方に狼狽した。4月3日、石油代金は当然のことながら沸騰し1バーレルが80ドルに近づいた。
実は3月30日に米国議会下院は「米国内の石油ガス増産ならびに新規開発を促進する法案」を225 vs 205で可決していた。
下院案は上院へ送られ、両院で可決すれば大統領の署名となる。しかし環境保護派とリベラルが多数派を占める上院で可決はむずかしいと観測される。したがって原油とガスの価格はしばし高値圏を維持するだろう。
それにしても、世界は何時までChinaを放置しておくつもりなのでしょうか。このままChinaが生き残るなんてことになればその報いを受けることになることが理解出来ないのでしょうか。
奴隷になって初めて世界は自分達が何をしたかを初めて気付くのでしょうか。